遠くて遠い日本 | 日本のお姉さん

遠くて遠い日本

 YOKOSO JAPANの宣伝は海外に行くと旅行代理店や航空会社に
 1メートル強のポスターで飾られているほど目立って貼られて
 いる。桜とお城、凧や浮世絵の絵柄はいかにも「和」を見せつ
 け、日本人でも一瞬目が止まるほどユニークなデザインだ。

 「日本に旅行したい人は増えている。宗教や文化的な相違は避
 けられないが、中国やインドにない『わびさび』の文化に惹か
 れる人は少なくないので、問い合わせも1日3件くらいある」
 ドバイの旅行代理店で働いているビンサーレムさん(33)は
 言った。

 中東は50度を超える酷暑の季節に入るため、学校は5月末か
 ら9月中旬まで夏休みなる。大半が避暑として、中東移民が比
 較的多さ、直行便の多さ、宿泊先のスペースの広さを考え、ス
 イス、イギリス、カナダ、オーストラリア、最近では南アフリ
 カやケニアまで足を伸ばすようになった。周遊型ではなくコン
 ドミニアムなどに一ヶ月単位で家族そろって滞在する。

 「8人家族なので涼しくて広々したホテルに泊まり、時々ハイ
 キングやスキーをする。オーストラリアは季節が逆の南半球で
 気温も涼しく3ヶ月いても飽きない」レバノン商人のアーメッ
 ドさん(46)は言った。

 バケーションタイプが日本と正反対の中東では、超高級リゾー
 トヴィラ、自家用機で行くヨーロッパ、アイランドリゾート貸
 切、ファーストクラス独占など桁外れのリクエスト。
 どれも石油で潤った利益で財布の懐が有り余っているだけに使
 いきれない様子だ。しかし日本へ向かう旅行客は少ない。

 「出張では日本へ行くが、個人では行かない。最大のネックは
 ビザだ。招聘状や残高証明など、頭泣かせがある」アーメッド
 さんは付け足す。

 招聘状や残高証明を集めて提出してもビザ却下があったり、仕
 事の都合で変更したりすると、ビザ発給に融通が利かなかった
 りするため、行きたくても行けない。

 気になる旅行予算に関しては、比較的理解しているらしい。
 「よく日本の旅行は値段が高い、物価が高いと嘆く人がいるが、
 ロンドンやニューヨークとあまり変わりなく、割引情報などネ
 ットで集めれば旅行しやすいかもしれない。要はビザがとり難
 いから行きたい気が起きないだけだろう」彼は言った。

 ビザは日本以外の渡航先でもネックになりつつある。実際、中
 東は2001年の同時多発テロ以降、欧米のビザが発給し難く
 なった。仕方なく近隣やマレーシアなどに行くことで我慢して
 いた。日本も同様に欧米に歩調を合わせていた。

 「ビザだけはどんなに観光を売り込んでもまた観光に行きたく
 でも解決できない問題。国籍が問題だけなのだ」ビンサーレム
 さんは言った。

 夏休み本番直前を迎え、日本から貧乏旅行者も含め、中東やア
 フリカへ旅行する人はいつもの2倍に膨れる。路上で野宿した
 り、イスラム教を気にせず露出したり、浮浪者顔負けの服装で
 観光する彼らを支えているのは、唯一国籍だけ。
国籍によりビ
 ザ取得難易が違うという現実の中で、日本は中東人にとって遠
 くて遠い国にしか見えないのであろうか。

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日本が国際社会で良い国だと認められているおかげで

日本人はどこの国でも気軽に行ける。

だから中国人はニセの日本のパスポートや、日本人から買った

パスポートでヨーロッパに出稼ぎ売春に行くのである。

日本のパスポートだと入国しやすいから。

アラブ人は9・11以来、観光も気軽に行けないようだ。

イスラムの国の人はみな、テロリストの気持ちが理解できると言う

のだから、少々ビザが取りにくくなっても気にしていないと思うが。