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国連安全保障理事会での対北朝鮮決議をめぐって、安倍晋三官房長官と麻生太郎外相「A・A連合」果たした役割は大きい。両氏とも9月の総裁選で出馬の意向を固めているライバルだが、最後まで連携を崩さなかった。この“蜜月ぶり”は総裁選の展開にも微妙な影響を与えそうだ。

 麻生氏「とにかく2人の足並みが乱れたらダメだ。融和派は必ずそこを突いてくる」
 安倍氏「そうですね。密に連絡を取り、きっちり言質を合わせていきましょう」

 北朝鮮がミサイルを発射した5日、首相官邸の危機管理センターで、2人はこう申し合わせた。
 予感は当たった。米大統領周辺は、日本と同調し、厳しい制裁盛りこみを主張した。しかし、米国務省は、イラン問題などが安保理で議題になることを考慮し、「北朝鮮問題で常任理事国の関係を悪化させたくない」との思いが強く、両氏に微妙に違う情報を入れ、分断しようとした。
 失敗もあった。安倍、麻生両氏は10日(米東部時間)の採決を狙ったが、中国の武大偉外務次官が北朝鮮説得のため平壌入りしたこともあり、国務省は採決延期を打診。両氏が難色を示すと、小泉純一郎首相周辺に「採決すればロシアも拒否権行使が確実だ」との情報を入れた。これを受け、首相は「10日中の採決にはこだわらない」と発言。ライス国務長官は麻生氏に採決延期を通告してきた。麻生氏は、受け入れざるを得ず、「一気に進めないと逆バネが働く。まずいことになった」と悔しがった。
 結局、中国の説得は不調に終わり、再び日本は攻勢をかけたが、強硬論への抵抗勢力は「内」にもいた。一部の外務官僚を発信源に、安倍、麻生両氏に相互不信が芽生えることを狙ったかのような情報が、官邸-外務省間で飛び交った。これに対し安倍、麻生両氏は互いの情報を包み隠さず連絡し合うことで、なんとかしのいだ。決議では国連憲章7章は削除されたが、「日本の意思を世界に示す」という目的は達成されたといえる。
 決議採択後、安倍氏は周囲に「外相が麻生氏で本当によかった」、麻生氏も「安倍氏がブレないから助かった。もしあの人が官房長官だったらと考えるとゾッとするよ」と語ったという。

産経新聞2006・7・18


安倍氏が、今までの外務省を、「事なかれ主義に陥って、自国の国益を主張する姿勢を欠いてきた」と批判するのに対し、福田氏は「戦後の外務省の国際協調路線」を評価している。
それが、如実に出たのが、官房長官在任中の、台湾の李登輝前総統の来日問題
(森内閣)と帰国した拉致被害者の北朝鮮送還問題(小泉内閣)である。

福田氏は2001年、外務大臣の河野洋平氏と組んで、李登輝氏のビザ発給に反対し、
病気治療が目的であるという主張を退けて来日を拒んだ。何の法的根拠もなく、ただ
中国(中共)におもねっただけである。

また、小泉内閣においては、2002年10月に、拉致被害者5人が帰国したとき、北朝鮮との約束だからと、何と5人を北朝鮮に送り返そうとした。
それに猛然と反発したのが、当時、官房副長官であった安倍氏である。安倍氏は小泉首相と掛け合い、メディアも動員して、福田氏の愚かとしか言いようがない行為を阻止した。
もし、安倍氏がいなければ、今ごろ5人は北朝鮮にいると思う。
これは「人道に反する罪」である。
この時から、二人の間には深い溝ができたという。が、当たり前だ!!!

http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2006/07/post_06a5.html