【中国が黒幕?】北ミサイルの発射事情 | 日本のお姉さん

【中国が黒幕?】北ミサイルの発射事情

 北朝鮮はこの期に及んで何故ミサイルを発射したのか。学者、専門家、ジ
ャーナリスト達の意見は「あまりにも無謀な行為ではないか」との論調が大
勢であった。東大教授(国際政治)の田中明彦氏は「今回のミサイル発射は
“無視された駄々っ子が注意を引くために悪さをした”とでも考えないとその
意図は理解できない」と
述べている。

 また小此木政夫・慶應大教授(国際政治)は「米国が米朝二国間協議に
応じないなら北朝鮮は核・ミサイル開発を推進するしかない」という従来通り
の発言を繰り返した。しかし北が約束を守らない国である限り「二国間協議」
は全く意味をなさない。

 今まで北朝鮮は偽ドル、覚醒剤密輸、拉致、偽造たばこ、工作員の密入
国などに代表される「悪に染める国」として敬遠されてきた。しかし、ここにき
てミサイルならびに武器の輸出によって世界が警戒感を持つに至った。


日米への砲艦外交


 もともと米国はなぜ北朝鮮、イランなどを“悪の枢軸”と名指ししたのか。
北がイランやパキスタンを始め世界にノドンミサイルや核技術をばらまこう
としているからだ。イランがミサイルと核を大量に保有すれば中東が不安定
となり、周辺諸国が脅かされる。

 北朝鮮では現在日本向けのノドン、韓国向けのスカッドミサイルを150発
近く保有しており、日本と韓国は完全な射程圏内に入っている。北は今後
もどんどん生産し、実験するつもりだ。日本が北の「砲艦外交」に手も足も
出ないのは、自衛隊がノドン、テポドンを撃ち落とせないからである。これは
すなわち「自衛隊が国民を守れない」ということではないか。
 ノドンを東京・首都圏に落とせば約100万人の死傷者が出ると言うが、自
衛隊に打つ手はない。また国民の危機意識の薄さと自国の危機管理が全
くなされていないことも露呈した。ブッシュ政権も「北は何もしない」と軽んじ、
発射前夜も小泉純一郎首相は「発射はない」と断言したが、金正日総書記
は得意の「瀬戸際外交」で世界の度肝を抜いた。


北への国際包囲網


 今回のノドン発射で北朝鮮は日本全土を壊滅させる技術力を証明した。
これによって日本政府は北の脅威に対応する法律の整備、米軍支援、迎撃
用兵器の購入など防衛体制の整備を急ぐことになろう。7月10日、早速海上
迎撃用のイージス艦が横須賀港に到着、米軍の動きも慌ただしくなってきた。

 日本政府は北朝鮮への経済制裁を行うと共に、国連安全保障理事会での
非難決議の採択などを視野に国際的な連携を深める考えだ。7月15日、ロ
シアで行われる主要国首脳会議で北のミサイル問題に厳しく対処するよう、
日本政府は参加国に働きかけている。

 ブッシュ政権内部は北朝鮮の「瀬戸際政策」に世界各国が懸念を示して
いると見た。北朝鮮制裁決議案の採択に対して、安保理15カ国中13カ国が
賛成している。中国、ロシアの態度は「反対」と見られているが、棄権の可能
性がないわけでもない。


北には力か対話か


 民主党の小沢一郎代表は中国訪問中、記者団に日本の経済制裁発動に
ついて「そんな簡単にできるものではない」と発言した。小沢氏は「圧力より
対話」が肝要であると強調、「6カ国協議など話し合いの中で解決させてい
くのがよい」と述べている。
 小沢氏は関係国が経済制裁を行い、北を「兵糧攻め」にした結果、破れか
ぶれの暴走を招いて日本の危機に連なることを懸念している。一方、共産
党や社会党は制裁容認に傾いている。

 自民党の安倍官房長官は4日、「北とは善意を期待しての対話・交渉は
できない」と都内の講演会で強調した。安倍氏の対北外交観は“力には力
による交渉しかあり得ない”というものだ。今まで6カ国協議で対話を重視し
てきたが、何の進展があったというのか。


各国も制裁開始


 今年、韓国政府は北に15万トンのコメを支援したが、韓国統一省の李實
世政策広報室長は5日の記者会見で「今後のコメ、肥料に関する追加支援
を中止する」と発表した。コメ50万トン、肥料10万トンの追加支援は中止であ
る。今回は表向き各国と同調する姿勢を示しているが、韓国政府の北宥和
政策は変わっていない。

 一方、中国は北にコメやエネルギーを供給する最大の援助国である。朝
鮮総連関係筋の情報では、中国は今後北への支援を一部中止するとの態
度を表明し、中国東北部の6本のパイプラインのうち5本が止められたとい
う。また中国遼寧省の丹東市と北朝鮮新義州を結ぶ「中朝友好橋」はほん
の一部を除いて封鎖されたと関係筋は語る。

 中国は北ミサイルの凍結、6カ国協議への復帰など状況打開を各国から
期待されているが、彼らに応えることはない。ミサイル発射の仕掛け人は中
国ではないか、との声も聞かれる始末だ。


ミサイル発射は自国防衛の手段


 テポドン2号はハワイ、アラスカなどを狙ったものだが、実験は失敗した。
米国本土を狙ったことで、米国内は「先制攻撃論」の高まりを見せている。

 北朝鮮は日本の経済制裁の動きに反発して「我が国に圧力を加えるなら
対抗措置を取る」と警告した。北は「自国を守るためにミサイル開発は必要
不可欠」との認識があり、他国からとやかく言われる筋合いはないと考えて
いる。「何故北のミサイル発射に大騒ぎをするのか、何故他国にここまで干
渉されるのか納得いかない」と考えている。

 北が核弾頭を装備した米国本土に届くミサイルを保有すれば、米国は北
に手出しができなくなる。イラクのフセイン政権を見て、北朝鮮やイランは
「核を持たねば自滅する」との危機感を覚えたことが読み取れる。


兵器産業は北のドル箱


 金正日や軍部は核とミサイルを公然と製造できれば生き延びられる。北
最大の収入源である覚醒剤は日本が最大の買い手として安定しているが、
欧米各国では規制が厳しく、将来は先細りだ。

 なんといっても北の主要産業は武器輸出なのだ。国家財政が破綻状況
にある中で、北にとって外貨獲得の起死回生策は兵器生産以外にない。今
回のミサイル発射実験には、イランから10人の「死の商人」が性能点検の
為に立ち会った、との報道もある。

 今回のミサイル発射実験の目的は、経済的に追い詰められた北が日米
両国に性能の確かさを見せつけることだった。今後は弾頭に核・生物・化学
兵器を装備して日本に撃ち込むぞと威嚇することで、北のミサイル開発・生
産を止めることはできなくなるとの読みがある。


北のミサイル発射は成功か


 今回のミサイル発射は日本の領土・領海・領空を侵犯していない。ミサイ
ル実験は北領海内でやったことで、国際法上、罰することはできまい。一
方、国連安保理で北朝鮮への制裁決議案の採択ができるか否か。国連に
できるのはせいぜい非難声明か非難決議しかないと織り込み済みで、日本
の孤立化が心配だ。

 今回のミサイル発射について、大方の専門家は米国の金融制裁解除目
的とか軍部のクーデター説、ミサイル威嚇で経済支援を取り付けるなどと
紙面をにぎわせてきた。しかし本当の狙いは「ミサイルの性能見本市」では
ないだろうか。

 北は今まで様々な武器を製造し、イラン・パキスタン・アフリカ・イスラム圏
などを相手に多額のドルを稼ぎ、自国経済を支えてきたものだ。今回のミサ
イル発射実験が世界に注目されたことで、外貨獲得のデモンストレーション
として十分なPR効果を獲得し、また日米への牽制に成果を上げたのは見事
な外交、と言えないだろうか。時局心話會代表 山本 善心


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北朝鮮のトップが今、ロシアに逃げているか、ロシアとの国境近くの地下

シェルターにもぐっているのか知らないが、もしロシアに逃げているなら

ミサイル発射はロシアも知っていることだということになる。

ロシアが何も知らされていなかったのなら、汽車をロシアに走らせたが

中にはトップは乗っていなくて別の地下シェルターに隠れているということか。


なぜトップは隠れたのか?もしかしてテポドンは日本を越えてアメリカに

向けて飛ばされる予定だったのかも?

報復が恐いから一応地下にもぐってみたのかな?