「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」  | 日本のお姉さん

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

 上層階級を狙いインド経済覆滅を企図したムンバイの爆弾テロ
 背後にアルカィーダ。マドリッド列車爆破と酷似


 インド最大の商業と映画の都、ムンバイ(ボンベイ)で7月11日の夕刻に発生した列車同時爆弾テロは死者が190名(インド通信、12日)。負傷は八百名を越える。

 「夥しい犠牲者は殆どが男性、しかもファーストクラスの乗客を狙っており、病院で確認された死骸の多くはエンジニア、証券トレーダー、銀行家などとエスタブリシュメントばかりだった。明らかにインドの上層階級を敵視した犯行である」(ヘラルド・トリビューン、7月13日付け)。

 ムンバイの連続爆破テロは、7月11日午後6時15分から35分の20分間に7カ所で起きた。

 これまでの調べによると、パキスタンを拠点とするイスラム過激派組織とインド国内のイスラム系非合法学生過激派組織が共謀して実行したとの見方が強まっている。
 「過激派がアルカィーダとの連携をつよめた証拠」というのはパンジャブ警察の前署長K・ジルだ。

 インド捜査当局は犯行に使われた爆発物にはRDX(サイクロナイト)が使われていたと発表した。
 これは分離・独立を求めるイスラム過激派が爆弾テロに常用する物質で、遠隔操作が可能なプラスチィック爆弾の最高級品という。

「これほどのハイテク爆弾がインドで遣われたことはない。マドリッドとロンドンの列車爆破のケースに酷似している」(サブラーマンヤム<軍事評論家>がヘラルド・トリビューンのインタビューに答えて。同13日付け)。


▲過激派はカシミールに、インド全土にはマオイストが跳梁跋扈

 インド国内に猖獗するイスラム過激派はパキスタンに拠点を持つが、従来は、インドのジャム・カシミール州でテロを繰り返してきた。
 爆弾テロと同時刻にもスリナガルで外国人観光客のバスを狙った連続テロが発生している。8人が死亡している。

 最近は、カシミールばかりかインドの全域でテロを拡大させており、昨年10月にはニューデリーの商業地で爆弾テロ。このときも59人が死亡した。
 12月末にはインドの先端企業の集積地で外国人の多数が駐在するバンガロールでもテロをひきおこした。
 06年1月には、第二のハイテク都市であるハイデラバードでも爆破テロ計画が発覚した。

 当該地域におけるインドの統治を不安定化させるため、軍事力に劣るパキスタンが背後で支援してきたことは明白で、その背後に中国がある事実も専門家から示唆されている。
 インド国内にはネパールのマオイストに連携する過激派のマオイストも猖獗を極めており、バングラデシュ北部から夥しい中国製武器がネパールへ搬入された形跡がある。

 いまのところ犯行声明は出ていないが警察当局はパキスタンを拠点にカシミール地方の分離・独立を求める「ラシュカレトイバ」および、インド国内の非合法組織「インド学生イスラム運動(SIMI)」が共謀したテロとする分析が主流になっている。

 インド経済はしかしながら爆弾テロに屈せず株価は堅調だった。
「ヒンズーの精神は強靱、これほどのテロにあっても経済活動は順調です」とインドのビジネスマンが語っている。

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北朝鮮からすべての拉致被害者を奪還する国民大行進
 《7月15日 砂防会館別館》 経済制裁を断行せよ!!
 子供を返せ!家族を返せ!日本人を返せ
 7月15日、東京都・砂防会館別館での有識者らによる基調講演・公開

討論会に続き、 政府に国民の声を届けるためのデモ行進

「国民大行進」が行われます。
同じ日本人として、拉致問題解決を願うひとりひとりが声を上げ、

行動で示すことは、政府が具体的かつ実効性のある対応に臨むための

大きな原動力となるはずです。
(詳細は http://www.ch-sakura.jp/topix/145.html  ご覧下さい)

なお、当日の模様は特別番組として、日本文化チャンネル桜

(スカパー!767CH)及び インターネットオンデマンド放送

http://bb.ch-sakura.jp/ にて、 後日お送りする予定です。

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北朝鮮からすべての拉致被害者を奪還する国民大行進

平成18年7月15日(土) 砂防会館別館 シェーンバッハ・サボー 1階
 TEL 03-3261-8386(地下鉄 永田町駅 4番出口 徒歩1分)
 開場 12:30 / 開会 13:00
 ※ 入場無料 (カンパ歓迎)
【基調講演】佐藤勝巳 (「救う会」全国協議会会長/現代コリア研究所

       所長)
【公開討論会】「日本よ、今...闘論!倒論!討論!2006」
《パネリスト》 ※50音順
青木直人 (ジャーナリスト)
荒木和博 (特定失踪者問題調査会 代表)
クライン孝子 (ノンフィクション作家)
佐藤勝巳 (「救う会」全国協議会会長/現代コリア研究所所長)
佐藤 守 (元航空自衛隊 南西航空混成団司令 空将)
増元照明 (「家族会」事務局長)
三輪和雄 (「正論の会」代表/「日本世論の会」会長)
 《司会》 水島 総 (日本文化チャンネル桜 代表)
【登壇予定】拉致被害者家族、特定失踪者家族、地方議員らからの訴え
【国民大行進】 16:30 出発予定 (約2.6km)
砂防会館別館 ~ 平河町 ~ 溜池山王 ~ 三河台公園 解散
■ 基調講演・討論会 主催 : 日本文化チャンネル桜 

 http://www.ch-sakura.jp/
 TEL 03-6419-3900 MAIL info@ch-sakura.jp
■ 各訴え・大行進 主催 : さくら草莽会http://www.soumoukai.net/
 MAIL jimukyoku@soumoukai.net
■ 共催 : 六本木草莽会 ・ 神奈川草莽議員の会・正論の会・日本

世論の会・誇りある日本をつくる会

■ 報道 : 日本文化チャンネル桜
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 <宮崎正弘の新刊>
 『中国人を黙らせる50の方法』(ああ言いわれたら、こうやり返そう)
  徳間書店から7月25日発売予定。
予価1600円
 
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国瓦解』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『拉致』(徳間文庫、620円)
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版、1470円)
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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中国がインドをライバル視して、パキスタンのマオイストに命令して

いろいろ便宜を図っているかもしれない。

それぐらい中国はやりそうな気もする。ネパールでも毛派が中国から

武器をもらって偉そうにしている。

インドネシアも昔、中国が共産党員をどんどん増やしてインドネシアを

乗っ取ろうとした時もあった。