中国とロシアは北朝鮮に甘~い
【ニューヨーク=白川義和】中国は12日、国連安全保障理事会の非公開協議で、北朝鮮のミサイル発射に「強い遺憾」を示し、北朝鮮にミサイル発射凍結の再確認や核問題での6か国協議即時復帰などを求める決議案をロシアと共同で提示した。
制裁を盛り込んだ日米案と中露案は多くの点で内容が重なるが、最大の相違点は、北朝鮮のミサイル発射を「国際の平和と安全に対する脅威」とみなし、国連憲章7章に基づく決議案にするかどうかにある。安保理理事国の間では中露案への一定の肯定的評価も広がっており、双方の妥協点を探る動きが本格化し始めた。
8か国共同提案の日米案は憲章7章に基づき、北朝鮮や加盟国の順守条項を義務化、将来の制裁や武力行使も可能とする。中露案には「脅威」や「7章」への言及はない。このため、「北朝鮮がミサイル発射凍結を再確認すべき」との条項について、日米案は北朝鮮の順守を義務化しているが、中露案は「要請する」にとどまっている。
(読売新聞) - 7月13日
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