二段階の議長声明で北朝鮮はおとなしくなるか?
【ニューヨーク=白川義和】国連安全保障理事会の議長国、フランスのドラサブリエール国連大使は11日、北朝鮮のミサイル発射への対応について、「非常に厳しい内容」の議長声明を採択した後、北朝鮮の姿勢に変化がなければ制裁決議採択に移る「2段階方式」を検討していると明らかにした。
国連本部で記者団に語った。中国が決議案への拒否権行使の可能性を示唆するなか、議長声明は全会一致で採択するため、安保理の結束を示せる利点がある。
現在、武大偉・中国外務次官ら訪朝団が北朝鮮への説得工作を続けているが、「2段階方式」実現には、北朝鮮が訪朝団に核、ミサイル問題で前向きの回答を示すことが不可欠。また、議長声明案には、「国際の平和と安全への脅威」との認識を明記し、決議への移行手続きを明文化することなどが求められる。
(読売新聞) - 7月12日