【書評・宮崎正弘】『日本よ、こんな中国とつきあえるか?』 | 日本のお姉さん

【書評・宮崎正弘】『日本よ、こんな中国とつきあえるか?』

林建良『日本よ、こんな中国とつきあえるか?』(並木書房)

(書店にての販売は本日から)
宮崎正弘

 日本に留学して、そのまま医師となって栃木県に居着いてしまった林建良医師は、正義の人であり、熱血漢だ。台湾独立、台湾正名運動の提唱者にして、台湾の独立運動を全国的に繰り広げ、李登輝友の会、台湾の声編集長としても大活躍中である。

 その林さんが流暢な日本語を駆使して、中国人と決定的にちがう台湾人の性格などとの比較、日本人との比較検証によって中国人の本質をぐさりと抉る。
それも冒頭から、きまじめな日本人なら卒倒しそうになる事実が所狭しと並んでいて、驚かされること夥しい。

 第一の衝撃は、これまでにも噂として聞こえてきた中国の臓器売買の実態だ。
それも死刑囚の臓器を執行現場に待機している医師がたちまち摘出手術をおこない、待機している外国人患者には国内患者の二倍から三倍で売りつける。

 その手術を中国のどこでおこなっているか、70ヶ所の病院名一覧もついている。

なかには生きている死刑囚から臓器を摘出した医師がおり、その後、西側に亡命して証言したことから中国の驚嘆すべき凶々(まがまがし)さが、世界に曝された。日本のマスコミはあまりこのことを触れたがらない。

 中国の漢方薬の店に行けば、たちどころに中国人の性欲のえげつなさがわかるのは狗鞭(ゴウベン)、虎鞭(フーベン)という動物の生殖器が精力剤で売られていることだ。
 バイアグラの偽物も行き交う中国だが、セックスに強いという信仰が窺える。

「このような考え方(医食同源)は「その臓器を食べるということになる。それも、出来るだけ人間に近い方がよく、また新鮮なものほどよいとされている。たとえば、広東省や四川省では、昔から猿の脳を食べる」。

 そうそう、広東の女性は広東料理の目玉=ハトの丸焼きばかりか、梟も食べる。眼が良くなるという信仰があるからだ。

 死刑囚の皮膚をはがして美容薬にしていることも広く知られる。SARSの根本原因は愛玩動物のハクビシンを食べるからである。

 死刑場へ饅頭をもって集まるのは中国人にとって「公開処刑が娯楽」であるばかりか、飛ぶ血を饅頭に吸収し、長生きしようとするからで、この実話は魯迅の小説『薬』にも、ちゃんとでてくる。

 女性革命家秋謹がまさに処刑される場へ庶民は饅頭をもって現れた。魯迅はそれを書いた(拙著『中国よ、反日ありがとう』も参照あれ)。

 岳飛の「満江紅」という漢詩では「壮志飢餐胡虜肉」(おなかがすいたら外人捕虜の肉を食え)、「笑談渇飲兇奴血」(談笑して喉がかわけば「きょうど」の血でも飲め)。 林さんによれば「中国では、この漢詩に曲をつけ、今でも小学校の唱歌のひとつとして教えている」という。

 このようなショッキングな実例が夥しく網羅されながらも、本書は決して猟奇をもとめてのものではなく、つまり、騙しが好きで人を食うおそるべき中国人に、うぶな日本人が対応できるのか、という危惧の現れが全編の基調である。

にもかかわらず日本人が下手に付き合うと、いずれ中国に隷属することになる、と不気味な近未来を予測している。

 そうならないためにどうするのか。まず本書を読んで対策を考えるしかあるまい。

『日本よ、こんな中国とつきあえるか?』

定価1680円(税込み)・並木書房出版

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