マンギョンボン号を入港させないと、どんないいことがあるの?
万景峰号は、“動く対日工作司令部”となっている。
万景峰号は、金正日(キムジョンイル)一族のための資金や
贅沢品もむろん運ぶ。
しかし、より重要なのは、日本国内で暗躍する工作員の報告を受け、
情報を収集し、金正日の司令を工作員らに口頭で伝えることだ。
その任に当たるのが“政治船長”あるいは“指導船長”と呼ばれる輩で、
万景峰号を走らせるという言葉の意味どおりの、船長の上に立つ。
彼らは統一戦線部(統戦部)を中心とする情報工作活動のプロであり、
統戦部とは、韓国の北朝鮮化と、北朝鮮ベースでの統一を実現させる
ための組織である。
統戦部の部長や副部長が同船に乗って入港することもある。
そのような場合、日本側で工作員を束ねる責任者も新潟港に出向き、
万景峰号上で指示を受けるといわれている。
ここに在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)がかかわっている疑いは
きわめて濃い。
月刊誌「WiLL」8月号で、ジャーナリストの加藤昭氏が地村保志、
富貴恵夫妻を拉致した実行犯について詳報している。
同記事は元工作員の証言に基づき、工作員らはたまたま出くわした
2人を拉致したのではなく、事前に2人についてかなりの調査を行って
いたこと、2人の拉致に朝鮮総連が関与したことは「100パーセント、
間違いない」などと報じている。
警察庁の調査でも、日本国内に非合法に侵入した北朝鮮工作員、
彼らと共謀して拉致などにかかわる在日工作員は2,000人を超えると
されている。
彼らの活動がすべて本国の指示に基づくのは当然だ。
その指示は、かつては乱数表を用いた通信などで伝えられていた。
しかし、急速に発達した通信技術は、傍受も可能である。
北朝鮮による不法行為に目が光るなかで、いまや最も安全なのは
面と向かって口頭で指示を与える方法である。
万景峰号の重要性がかつてよりもなお、高まっているゆえんだ。
だからこそ、経済制裁を発動させて、万景峰号の出入港を禁止することが
重要なのだ。
http://blog.yoshiko-sakurai.jp/archives/2005/07/post_355.html
拉致された日本人は、万景峰号で運ばれたというのは、今ではみんなが
知っていることだ。動く司令塔が来ないというのも、良いことだ。
外国のスパイが堂々と、日本に入ってきて、活動しているのもおかしな
話だ。