中国、ロシアは制裁に反対。
【ニューヨーク5日共同】北朝鮮のミサイル発射を受け日本政府国連代表部は5日、安全保障理事会の理事国に対し、弾道ミサイル開発や実験などの即時中止を北朝鮮に義務付けるとともに、ミサイルや大量破壊兵器開発につながる恐れのある資金や物資、技術が同国に渡らないよう加盟国に強制する制裁決議案を提示した。
安保理は同日の緊急協議で「迅速かつ断固とした対応」(議長国フランスのドラサブリエール国連大使)を目指すことで一致したが、安保理常任理事国として拒否権を持ち、北朝鮮の友好国である中国とロシアは制裁に反対。決議案と異なり法的拘束力のない議長声明が望ましいとの立場を示しており、妥協点をめぐる安保理内の攻防が本格化する。 (共同通信) - 7月6日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060706-00000044-kyodo-int
【ワシントン5日共同】米NBCテレビは5日、米当局者の話として、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射に失敗した北朝鮮が2発目のテポドン発射を準備していると報じた。このテポドンが「1号」か「2号」かは不明。北朝鮮北東部にあるミサイル実験場の発射台には載っていないものの「最終的な組み立て段階」にあるという。
報道が事実なら、米国の一部を射程に収める長距離弾道ミサイル開発を進める北朝鮮の意図がさらに明確になり、事態はあらためて緊迫化、米軍は稼働中のミサイル防衛システムなどを駆使して警戒態勢をとるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060706-00000049-kyodo-int
ソウル6日聯合 統一部の李鍾ソク(イ・ジョンソク)長官は6日、北朝鮮のミサイル発射に関連し、「ミサイル発射結果に対する正確な判断には1~2週間ほどかかる」との見解を示した。国会統一外交通商委員会全体会議に出席し述べたもの。発射されたミサイルの具体的種類、成功か失敗かについては綿密に分析を行っていると明らかにした。
5日の午前3時32分、4時4分、7時12分、8時17分、午後5時22分に発射された6発についてはスカッドおよびノドン級のミサイルで、正確な弾着点は確認されなかったとしている。また、午前5時に発射されたのはテポドン2号で、発射は失敗だったと判断されたと明らかにした。スカッド・ノドン級は約500~800キロメートルほど飛行し、テポドンは発射から40秒で爆発し東海上に墜落した。
これに関連し国家情報院は、緊急招集された国会情報委員会全体会議の非公開会議を通じ、「テポドン2号はロケットエンジンの欠陥で失敗したと判断できる」と報告したと伝えられた。不完全燃焼により振動衝撃や燃焼室内部の亀裂が生じた可能性あるとしている。