台湾には厳しい沖縄の現状
芝山志
沖縄在住の私が、沖縄の状況をご紹介したいと思います。
●マスコミ選択肢が少ない沖縄
沖縄には一般紙が沖縄タイムスと琉球新報の二紙しかありません。
本土の四大紙を読むには、わざわざ取り寄せる必要があるので、
事実上選択肢は二紙のみという状況になっています。
そして、この二紙は朝日新聞に輪をかけたような反日、反米新聞
です。
テレビはNHKの他にTBS系、フジ系、朝日系ローカル局があります
が、ローカルニュースを見ると、フジ系も反米論調が強く、テレビ
局は総じて反米であるといえるでしょう。
沖縄のマスコミは特に「反台湾」というわけではありませんが、
さりとて、台湾主体主義を支持しているわけではなく、台湾と連携
して中国に対そうという意識はまったく感じられません。
●本土からの左翼が跳梁
沖縄は周知のとおり米軍基地問題をかかえていますが、これを
利用して本土から多くの左翼人士が入り込み、反日活動にいそしん
でいます。
ちょうど、成田紛争を左翼が利用したのと似たような状況が沖縄
にはあります。
●「基地がなければ平和」という視野狭窄
上記のとおり沖縄には多数の左翼人士が入り込み、地元の反日、
反米人士と結託しています。彼らがよく使うスローガンに「基地の
ない平和な沖縄」というものがあります。
確かに、沖縄県民は基地の騒音や米兵による犯罪に苦しめられて
います。「基地さえなければ静かに平穏に暮らせるはずだ」という
心境になるのは無理のないことだと思います。
では、実際基地がなくなったら沖縄が平和でいられるか?
今沖縄から米軍がいなくなれば、中国の侵略というリスクが増え、
ますます平和が脅かされるということは明白です。
しかし、「基地のない平和な沖縄」をさけぶ人々は、そういった
外敵の脅威にはまったく触れようとせず、もし中国に侵略されたな
ら、「基地反対デモ」すら許されないであろうという想定も、沖縄
の米軍基地が、日本のみならず、台湾、フィリピン等周辺国への防
衛に不可欠だという認識も全て抜け落ちています。
●台湾に対する無関心
これは私の周囲に限ったことかもしれないとお断りしておきます
が、沖縄の人々は非常に台湾への関心が低い。
旅行や仕事で行ったことがあるという人は多いのですが、では、
台湾で今正名運動が行われているとか、中国に侵略される危険にさ
らされているとか、そういった現状についてはまったく無関心であ
るという人が非常に多いです。
●八重山地区は簡単に陥せる
沖縄に米軍基地が集中して、沖縄県民に重い負担がかかっている
といわれますが、実のところ重い負担を受けているのは沖縄本島の
中部以北のみです。
宮古島以西の八重山地区は、米軍はおろか自衛隊基地すらない無
防備な地区です。
一昨年、中国の潜水艦が八重山地区を領海侵犯しましたが、地区
住民は危機感をつのらせるどころか、竹富町に至っては「無防備地
域宣言」条例制定を目指し、無抵抗で奴隷になる気満々です。
万一中国が八重山地区を攻めれば、簡単に占領することができ、
八重山地区を基点にすれば台湾本土攻撃は中国本土から攻撃するよ
り容易になるでしょう。
以上のように、沖縄の状況は台湾にとって決して芳しいものでは
ありません。
沖縄の稲嶺知事は中国からの観光客誘致に力を入れ、また、一部
中学校では中国語の授業が行われるなど、親中度合いは強まってい
るといってもいいでしょう。
沖縄県民が中国の侵略を肯んじるとは思えませんが、米軍基地憎
さのあまり結果として中国を利し、台湾の危機を強めるということ
は今現在においても進行中であると言えるかもしれません。
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沖縄のマスコミが二紙のみで、反日、反米の論調が強いとは
知らなかったな。
沖縄は中国の共産主義とは何か分かっていないのだろう。
自由の無い国に乗っ取られたら、文句も言えなくなるのに。
米軍基地が縮小されたら沖縄は満足してくれるのだろうか。
無防備でいたら、中国は攻めてこないと本気で考えているの
だろうか。