普通の一日 | 日本のお姉さん

普通の一日

会社から家に帰ると、まず猫にご飯をやる。A猫ちゃんは、天気のいい日は、


サッシの小窓からベランダに出て、ずっとそこで過ごしているので、


ベランダのドアを開けてA猫ちゃんを家の中に入れる。


猫たちにご飯をやっていると、友達から電話が入る。携帯電話にメールを


入れたのに返事がないから電話してくれたのだそうだ。


そういえば携帯電話をチェックしていなかった。プールに一緒に泳ぎにいく


はずの別の友達に電話するが、出ない。また、ドタキャンか。


友達のお母さんから携帯電話に電話が入り、プールが終わったら家に


ご飯を食べにおいでとお誘いを受ける。手巻き寿司を作ったのだそうだ。


一人でプールに行くことにする。冬の間に太ったので絶対痩せなければ。


新しい車でプールに行く。新しい車を運転するのはかなり嬉しい。


CDの音も以前の車よりもいい。


インドネシアのGIGI(ギギ)というグループのCDをかけながら、かなり


ご機嫌でプールに向かう。ボーカルのGIGIは、低声だが優しい感じの


声の持ち主で、音楽は癒し系だ。インドネシアのチャリティーのコンサート


では、ハスキーな声でロックを絶唱していたが、最新版の曲は、どれも聞き


やすいロマンチックな歌ばかりだ。こんな声で耳元で歌を歌われたら


どんな人でもおかしくなるだろうな。でも、ボーカリストは、小柄でそんな


に男前でもないのだ。プールで、泳いでいると友達もいつの間にか来て


いて、おばちゃんたちと一緒に歩いている。9時まで泳いでから友達の


家に行く。友達は、遅れて自転車で来たので、別々に家に帰る。


友達の家に行くと、テーブルに、えびの天ぷらとアスパラガスの天ぷら、


きょうりとしそとレタス、玉子焼きとうなぎの蒲焼を切ったもの、冷凍もの


ではないまぐろの刺身、牛肉の甘辛く炊いたものなどが並べてあった。


洋風な感じの手巻き寿司だった。えびの天ぷらとご飯とのりはよく合う。


レタスときゅうりとうなぎと玉子焼きをのりで巻いたのもおいしかった。


日本人でよかった。


おいしい手巻き寿司が家で食べられるなんて、幸せ。アメリカ人だと、


アボガドを巻いたりするのかな?11時まで友達の家で、のんびりして


いたが、友達のお母さんに「眠くなる前に、早く帰り!」と言われて帰る。


友達が明日の昼の弁当も作ってもたせてくれた。余ったえび天や


アスパラやプチトマトやブロッコリーや牛肉のしぐれやレタスがぎっしり


詰まっている。家に帰るとA猫ちゃんが甘えてきた。他の猫はA猫ちゃん


が一番年上で偉いと分かっていて、A猫ちゃんがわたしに甘え出すと


おとなしくじっと遠くから見ている。プールで泳いだので、疲れていた


せいか急に眠くなった。気が付けば床で寝ていた。A猫も床で寝ていた。


付き合ってくれたらしい。明け方に起きた時に、ベットに移動した。


せっかく友達が6時45分にモーニングコールで起してくれたのに、二度寝


したので、会社に遅刻しそうになった。これがわたしの普通の一日。


こんな風に、普通に過ごせるってことが、幸せなのかも。日本が平和で


毎日ご飯が食べられるってことは、本当はすごい事なのかも。