北海道だけにしておいてください! | 日本のお姉さん

北海道だけにしておいてください!

夏時間の有効活用を目指し、一昨年から道内で実施されている北海道サマータイムの導入実験が今年も21日から始まった。実験の最終年に当たり、お盆前までの期間中に道などの行政機関や企業など約700事業所、3万人が参加する。企画する札幌商工会議所は年内にも国に制度導入を求めていく考えだが、道内での単独導入には企業の中にも懐疑的な声が多く、本格論議には時間がかかりそうだ。【昆野淳】
 <当機はこれより津軽海峡を通過し、北海道内に入ります。時計の針を1時間お進め下さい>
 本州から道内に向かう旅客機の機内放送。「北海道サマータイムが実現すれば、外国旅行のような、こんな旅情たっぷりの演出ができる」。実験の実行委員長で、石屋製菓(札幌市)の石水勲社長(62)のイメージだ。
 高緯度の北海道は、東京や大阪などと比べて夏の日中時間が約1時間長い。サマータイムは緯度の高い欧米地域を中心におよそ70カ国で実施されており、北海道の地理条件からすれば、導入するにも相応の理由があるというのがその主張だ。
 ただ、サマータイムが国内ではもっぱら省エネルギーや地球環境問題への対応として論議されているに対し、北海道の場合は低迷する地域経済の活性化が主眼。仕事後のレジャー活性化や道外からの観光客を増やすことで、年間650億程度の経済波及効果を見込む。
 実験は時計の針を動かさず、出・退勤時間を1時間早める、言わばフレックス(自由就業時間)勤務だ。昨年の従業員へのアンケートでは、「健康増進に役立った」(15%)との意見があった一方、「寝不足や体調が悪くなった」(28%)との声もあり、道内での単独導入への賛成者は全体の34%にとどまった。
 一方で、昨年からは札幌市内で夕方の割引サービスなどの協賛イベントを行うホテルやデパートが増え、若い女性を中心に買い物や食事を楽しむ姿もあった。道知事政策部の朝倉浩司主幹は「経済的には夏のイベントとして定着させることでも効果はある。制度導入は影響が大きく、道民世論を時間をかけて見ていく必要がある」と話す。

(毎日新聞) - 6月21日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060621-00000066-mai-soci

「去年の6月21日の日本のお姉さん」のブログの記事

すでに読んだ人は無視してください。↓(注)出てくる日付は本日に

合わせて直しました。



夏にヨーロッパに電話するときは、時差を一時間多く

足して、電話する時間を決める。


ヨーロッパや北米など中高緯度の国では、夏の日照時間が

変わる。早く明るくなるのだ。

サマータイムとは、夏に時計を早めて、生活の時間帯を

変えて、省エネを計ったり、会社を早く終えて、余暇や

レジャーを楽しむためのものだ。


アメリカで、1784年にベンジャミン・フランクリンが、

ロウソクの節約のために提唱したのが始まりなのだそうだ。

ヨーロッパでは、イギリスで第一次世界大戦時に燃料資源の

節約のために導入された。

実は日本でも、1948年、戦後の燃料不足に対する対策と

して、GHQの指示でサマータイムが導入されたことがある。

ただし、1952年に国民が不満を訴えて廃止されている。


日本人が真面目過ぎて、時間を一時間早めても、早く帰宅

が出来ず、結局残業が増えて、睡眠時間が一時間減った

だけだったから、意味がなかったのだ。日本人には、辛い

事だけだったのだ。


同じ理由で、サマータイムは今でも日本人向きではない。

会社が早く始まっても、早く終業できるとは限らない。

ヘタすれば、サービス残業が増えて、睡眠が削られ、

ただでさえギリギリの状態で働いている人が、体調を

悪くして、過労死する人が増えるだけだ。

睡眠不足でイライラして、ケンカも増えるだろうし、離婚も

増えるかもしれない。鬱病患者も増えるかもしれない。


欧米でも、サマータイムに切り替わる時は、多くの人が

体調を崩すそうだ。元気な人は直ぐ変化に慣れるが、

体が弱い人には、しばらく辛いのだそうだ。


酪農や農家を営む人はどうだろう?彼らは元々早起きだ。

サマータイムが導入されると、もっと早く起きなければ

ならない。急に生活の時間が変わると、家畜の体調も

悪くなるはずだ。


赤道付近の東南アジアでは、一年中日照時間の変化は

あまり無いので、サマータイムは意味が無い。


アイスランドは、夏は緯度が高いせいで、白夜となるので、

サマータイムは導入していない。


韓国は一時ソウルオリンピックの前に導入されたが、周りの

国が導入していないので、なにかと都合が悪くて廃止された。


中国は80年代後半に導入されたが、省エネ効果が無く、

廃止された。中国では、西へいくほど、北京との生活の

ズレが生じてくるので、独自に一部の都市では調整して

いるらしい。


日本にサマータイムを導入することで、どれだけの省エネ

効果があるのか、具体的な数値は出されていない。

サマータイムに切り替えるときの、IT関係の調整時の費用

など、1000億円のコストがかかるといわれている。

社会経済生産性本部が、2005年3月に発表した数字では、

原油93万キロリットル分の省エネ効果と、二酸化炭素

40万トンの削減が見込まれるということだが、実質は

どれぐらいか、誰も分からない。


早く始業すれば、早く終業できるという保証は無い。

政府の指導で、サマータイム導入時は、早めに社員を

家に帰せという法律を作ったとしても、たとえ罰則付きの

法律でも、残業させられる人は出てくる。


みんなが家でテレビやエアコンを使えば、その分増エネに

なるし、レジャーに出て帰りが遅くなり、みんなが夜更かし

すれば、やっぱり増エネだ。


北海道では、緯度が高いせいで、夏は3時から明るくなる。

一部の官庁や企業220社、合計6000人余りで2005年は、

7月の一ヶ月間、試しにサマータイムを導入してみたそうだ。

今年は3年目になるが、導入を検討してみると去年発表している。

北海道だけ導入するのはいいかもしれない。


官庁や大会社なら、残業させずに、社員を全員帰らせる事が

出来るのかもしれない。

個人的には、サマータイムの導入で、中小企業の社員を

苦しめるより、歩きタバコ禁止の法律など、もっと価値のある

法律を作って欲しい。


通勤途中で、前から来る人、後ろから来る人がタバコを

吸っていると逃げ切れない。いきなり他人の肺から出た

煙を吸い込んでしまう。

喘息持ちには、これが辛い。臭いし、咳き込むし、肺に良くない。

これが嫌で車で通勤をしている。

(2006年の6月21日現在は電車通勤)

最近、駅の構内でタバコを吸う人は減ったが、乗り換えの通路や

階段で歩きタバコをする人はいる。


サマータイムを導入するより、中小企業に、週休二日制を

徹底させるとか、残業をさせないように指導する方が

省エネになるのではないか?


わたしは残業をしないで、昼間の内に仕事を終わらせるように

頑張っているが、たまに仕方なく残業になる時がある。

おじさまがたの中には、しゃべってばかりで、働いているよう

でもない人もいる。こちらが必死に今日中の仕事をかたづけ

ている時にそんな姿をみると、バイト気分で残業している

のかなと、考えてしまう。


上司が残業するので、部下たちが気を使って、先に帰ることも

出来ず仕方なく残業するという日本的な理由もある。

終業時になっても、普通の律儀な人は、さっと帰れないと

いうことだってある。

ちなみにわたしは、年下の者が残業していても、帰ります。

女性なので、同期の男性のように昇給もなく、タイトルの

無い平社員で、給料も最近入社した女性の社員と、大差は

ないのだから、それぐらいは許されるだろう。


本当に仕事が忙しくて、残業ばかりさせられ、結局その分の

給料はもらえずサービス残業になっている人もたくさんいる。

友人のご主人は、リストラで社員が減った分、仕事が増えて

定時に会社を帰ったことが無い。

過労で心臓も肺も腎臓もボロボロだ。

それでも病院に通いながら、会社勤めを続けている。もし、

サマータイムが導入されたら、彼のような人は倒れてしまう

だろう。