中国人はなぜ自己中心なのか。
中国人は政府も他人も信じていない。今までずっと、中国共産党と
官僚達は人民を搾取し、好き放題にワイロやマージンや税金を
取り立ててきた。農民は、自分の故郷から好きな土地に引っ越せないし
昔の封建制がそのまま移行したような社会に生きている。
昔は地主に搾取され、今は共産党幹部に搾取されている。なんでも
農民の税金は、いろいろな理由で40%も党幹部に取られているのが
普通なのだそうだ。多いところは80%まで取られているらしい。
しかも、いきなり農地や住居を取り上げられ、わずかな金を渡されて
追い出され、昨日まで野菜を作っていた土地が、工業地帯として競売に
かけられるものだから、農民もたまったものではない。利益はごっそり
土地の党幹部と軍閥が分けることになっている。もちろん中央の権力者
の許可無しにはそのような事は起こり得ない。
農民にとっては生活の糧が奪われるという大事件だ。
抗議するのは当然だ。
そのような不正も、党中央に情報がいくのはまれで、農民と党幹部の
ゴタゴタは脅しによってもみ消される。ある農村では、中心人物が拉致
され、人質を返して欲しければ、書類にハンコを押せと脅されて無理やり
土地を剥奪されるのだ。そんな国に暮らしていると、信じられるのは家族や
親戚や同郷の者だけだ。都会に出るパスポート(農民は都会に出るには
パスポートのようなものが必要。しかも2,3年の期限付き)をもらって
どこかの会社にもぐりこめたら、直ぐ家族、親戚、同郷の者を呼んで
会社の中で派閥を作る。そして、どこかに利権を得られる部門があると、
みんなで助け合ってリベートを取ろうとする。やり手であればあるほど、
リベートを取る努力をするので、日本企業がボケッとしていると、中国人が
全ての部材、全ての部品、全ての工程にいつのまにかリベートを付けて
利益をチューチュー吸っているのである。そして周りの中国人も知らん
フリをする。自分もチャンスを狙ってリベートが取れるところで取るつもり
でいるからだ。ずっと真面目に働いている人でも、ここぞ!という時に
リベートを取ろうとする。会社に対する裏切り行為だとかいう感覚は無い。
なぜなら中国全体がリーベトやワイロで動いているからだ。
政府に出す書類に少しでも不備があると、「この書類は不備があるので
承認できない。ただし、7万円だせば早く承認できる。」と、いうような話を
持ちかけてくるのだそうだ。正直ワイロを与えないと物事がスムーズに
進まない国なのだとか。上から下まで全員が、従業員の寮の食材に
いたるまで、万事がこの調子なので、日本企業の者がチェックを厳しく
しないと経費がかかってしょうがないそうだ。
勝手にリベートを取って私腹を肥やすことは「うらぎり」なのだと示し、
そういう事が発覚したらクビにしないと、どんどん優秀な中国人は、影で
リベートを取るそうだ。気が付けば営業マンが、日本企業の客を横取りし
自分が勝手に作った会社に引き込むような事も平気でするらしい。
優秀な中国人は、同じ会社にいるつもりは全然無いし、ライバル会社に
どんどん引き抜かれていく。最初から独立して自分の会社を持とうと
しているので、いくら教育して一人前に働けるように仕立て上げても
あまり意味が無い。次から次から優秀な人材がよそに流れていくのだ。
日本人が文句を言いながらひとつの会社で、ずっと忠誠を尽くすのは
実は世界を見渡せば異常な事なのだ。アメリカ人も中国人も仕事に
関しては非常にドライな考えを持っている。優秀な人物を引き止めた
ければ、どんどん優遇するしかないのだが、日本の本社はそんな習慣は
ないので、他社に高給をちらつかされて持っていかれるというわけだ。
農村から出てきた人々は、都市部には2,3年しかいられないため、
残業もいとわず、黙々と良く働く。そして、もっと条件がいい会社があると
どんどん辞めて出て行く。中には従業員が足りなくて困っている会社も
あるらしい。自分の会社や商品に誇りを持つようにし、優秀な人物には
どんどん新しい工場の責任者に就かせるなど、夢を持たせると会社に
定着してくれるそうだ。農村出身でも、高額所得者は金で都市部の
戸籍が買える。都会でマンションを買うと戸籍を取りやすくなるように
なっていたりする。マンションの宣伝には「このタイプの住居を買えば
戸籍を取れます。」とちゃんと書いてあるのだそうだ。何でも金しだいの
国なのだ。それで、農民が多数全国から集まっているような都市では
戸籍の無い人間や、工場をクビになった者たちが売春をしたり、強盗や
窃盗で生活しだすので、物騒なのだそうだ。逆に上海などで工場を
作ると、住民は自分の家から通勤してくるので、寮も3度の寮食も出す
必要が無く、治安も良いし、部材もすぐ手に入るし、交通の便も良い。
中国で商品を作って中国人に売る場合は、都会の近くで工場を持つ方が
いいらしい。資材や部材を外国から取り寄せて中国で組み立てするような
会社の場合、香港に近い深センや広州の沿岸部など海の近くで工場を
持つのが便利なのだそうだ。中国といってもいろいろなのだ。
外国に輸出用に商品を組み立てる仕事なら、費用を安くあげたければ
雲南省のような田舎ですると、全てが都会の半以下の値段で済むそうだ。
従業員に同郷の者や、家族、親戚、友達が増えると何か不満が出たとき
彼らがまとまってストライキを起したり、ごっそり集団で辞めていったり
するらしい。身内意識が強いので、会社を辞めたくなくても、付き合いや
メンツの問題で同郷の年上に従うことが常識らしい。会社は一時的な
ものだが、同郷の者との付き合いは一生もので、村八分になるのが嫌な
のだ。面接の時には、住所など見比べて、家族や親戚や同郷の者を
呼んでこないように厳しくしないと、後で大問題になる。また寮に勝手に
田舎の両親や弟が住んでいたりするので、厳しく追い出さないとキリが
無いそうだ。経費がかかってしょうがないのである。
日本人には、中国人は自己中心に見えるが、昔から政府に手厚い
保護を受けたことの無い民族にとっては、会社とはスキさえあれば
搾取する場所なのである。会社の備品や家具が無くなるのは普通の
事で、金庫破りも内輪の仕業であることが多い。新しいアパートや
会社の鍵は新しく取り替えるのが常識。日本人の動向もいつも監視
されていて、誰もいない時間を狙ってくる。警備員が一番疑わしいの
だとか。それでも地元の公安が日本人の動向をチェックして党に報告
すると共に、さりげなく日本人の保護もしているらしい。
スキさえあればお互いに金を盗んだり騙し合ったりしているので、
中国では物を盗られるほうが悪いということになっているそうだ。
親しくしていた農村の女の子が帰国する時は、要注意だ。睡眠薬を
もられて携帯電話とサイフの中身をごっそり盗られた人もいるそうだ。
中国では携帯電話を盗まれたり(カードを買って差し込めば誰でも
使えるので)携帯の番号を変えられると、もう二度と知り合いとは会えなく
なるそうだ。中国の農村出身の女の子にお色気作戦にやられて、結婚
してみたら、田舎から両親、親戚がぞろぞろ出てきて一緒に住み出す
などよくあることらしい。日本人の独身男性などは、良い金づるに見える
のだろう。もちろん愛がなければいけないが、金があればベストなのだ。
あるアメリカ人は結婚したとたん中国人妻にアメリカに行こうと強くせが
まれたので、アメリカに帰ったら妻が事業をはじめ出し、それが軌道に
乗ったので、次々と家族、親戚をアメリカに呼び寄せ出した。
中国人の女性と結婚したら、妻の親戚のために金を出すのは常識らしい。
妻の欲望の道具にいいように使われても我慢してアメリカで気持ちよく
働いていた彼だったが、妻と妻の母親が彼の次の仕事を中国で勝手に
決めてきた時は、激怒したそうだ。
勝手にアメリカの自分の会社も処分し、家も売りに出していたらしい。
妻と妻の母親は、やはり最終的には中国に住みたいらしく、アメリカ人の
夫にしきりに中国に戻ろうと勧めたが、彼は我慢ができず離婚したそうだ。
「人の仕事まで勝手に決めてくるのには、我慢できなかったんだよ!」と、
アメリカ人の彼は日本人の友人に語ったのだそうだ。利用できる者(物)は
何でも利用する中国人は逞しい。そうでなければ生きていけない国に
育つとそれが当たり前になるのだ。日本では誰でも平凡でそこそこ
豊かな生活が送れるので人間も出世欲や金銭欲にギラギラになる必要
無く生きていけるが、中国では毎日がやるかやられるか、騙すか
騙されるか、搾取するかされるかの連続なのだ。億万長者になる
チャンスがあれば、中国人は逃さない。中国では妻がチャンスを掴んで
外国に単身で留学したり、若い女性が田舎の恋人を捨ててお金持ちの
外国人や既婚の金持ちの中年男性に付いて行くということも普通にある
そうだ。中国人は金と自分と身内しか信じない。日本の女性など中国人
女性に比べたら、欲も何も無く、愛だけで生きる子羊のように見える。
中国のような毎日が食うか食われるかの国で生まれると、人々は
自己中心になるのが普通で、ケンカしても絶対どちらも譲らないし
謝(あやま)らないし、他人の非を責めるのが上手くなるし、ウソも上手
に言う。そんな中で日本人が工場を建てたり商売するとなると、自分の
意見もその場その場で言えず、ケンカできないようでは、延々と搾取
され続け、日本の本社からも業績が上がらないので突き上げられ、
正常な精神も保てず、自分の人生そのものも中国に破壊されてしまうこと
になる。日本人も嫌でも世界に出て働かねばならない時代になっている
のだから、性格を自己主張できるタイプに改造する必要がある。
中国に派遣される日本人ビジネスマンだけではない。
日本の政治家も、一般の日本人も中国人に対抗できるように、強気で
自己主張できる人間に変わらねばならない。黙っていてはそれだけで
「負け」なのである。声高に自己主張するなら中国人従業員も納得して
不良品を出さないように働いてくれるのだ。日本人に必要なのは、自分の
意見は正当であると信じて、断固とした態度を彼らに示して、最後まで
あきらめずに中国人の屁理屈と戦うこと。説得力のある言葉で中国人に
納得させること。理解してもらう必要はない。熱意を見せて、日本人に
とって譲れない事は何かを知らせることだ。日本人に譲れない事は、
言論の自由であり宗教の自由だ。
中国政府の命令で、ひとりの日本人でも、この自由が奪われるなら、
それは内政干渉だ。日本の首相は日本人を代表する人物である。
日本の首相ひとりが我慢すれば良いという問題ではない。
日本人はもっと世界を見回して、自己中心であるべきである。
悪い方向に自己中心になるのではなく、自己をもっと大切にするという
意味だ。日本人の代表である首相の自由についてもっと大切に考えて
見て欲しい。
日本人は自分の国の中では、日本中心で良いのである。中国はほおって
おいても、上から下まで自己中心な人々の国なので、日本人が思い
やらなくてもよろしい。