今回は汚水が源流に流れないように中国も頑張った?
浙江省南部の龍泉市にある化学工場で15日朝、爆発が連続して数十回起こり、作業員1人がけがをしたほか、2人が行方不明になっている。工場は川の源流付近に位置していることから、地元の環境保護局では24時間体制で水質を監視している。16日付で都市快報などが伝えた。
爆発があったのは龍泉市にある浙江龍〓化工有限公司の過酸化水素水を製造する工場。15日午前8時頃(現地時間)に火の手が上がり爆発が数十回起きた。消防では同省北部の寧波(ニンポー)市などからも応援を得て消火作業に当たった結果、17時頃までに火の勢いは収まった。作業員1人がやけどをして病院で手当てを受けているほか、2人が行方不明になっている。(〓は金3つ)
工場は甌江の源流付近にあり、汚水が流れ込まないよう砂利や活性炭を積み上げるなどの対策がとられた。工場から約300キロメートル下流には温州市があるが、龍泉市環境保護局によると15日15時の時点で水質に異常はないという。同局では監視ボックスを設けて24時間体制で水質の監視を行っている。
爆発が起きた状況について、都市快報は「工場にあるボイラーから突然出火した。火が燃え広がって他のボイラーも爆発した」「過酸化水素水の原料となる易燃性の化学物質に引火した」と伝えている。工場は2005年下半期に操業を始めたばかりだった。(編集担当:菅原大輔)
(サーチナ・中国情報局) - 6月16日