田中秀雄・編集『もうひとつの南京事件――日本人遭難者の記録』 | 日本のお姉さん

田中秀雄・編集『もうひとつの南京事件――日本人遭難者の記録』

 本物の「南京事件」というのは日本人が中国人の暴徒から多くの被害

をうけ、しかも、日本政府はなにもしなかった屈辱の事件をさす。


後年、「創作」された“南京大虐殺”なるでっち上げ物語りではない。
しかし、日本人があれほど痛い目に遭いながらも、この恐怖と戦慄の

体験が歴史から抹殺されようとしている。日本の歴史教科書にもでて

こないほど、自虐的な史観がまかり通る日本だから当然かもしれないが。

事件は昭和2年の三月から四月にかけて在留邦人のいた揚子江

沿岸の各地で起きた。
中国軍人と民間人(麻薬マフィアら)が南京、漢口(武漢)など長江の

諸都市で日本人を虐殺、暴行などの襲撃を繰り返した。


とくに南京は領事館が襲われ金庫が奪われた。
また南昌、九江、蕪湖、鎮江、蘇州でも、日本人が襲われ、金品

奪われ、暴行の限りを尽くされ、婦女子は暴行を受けた。

事件から数ヶ月後に、事件の被害者らが、公文書、証言をあつめて

記録を自費出版した。


それは『南京、漢口事件真相 揚子江流域邦人遭難実記』として各地から

義捐金が寄せられて上梓されたもので、本書はその復刻

(といっても旧漢字を現代表記に全面改正)に田中秀雄氏が解説を

付けた。
田中氏の解説はかなり長いが、歴史を緻密に把握しているので

説得力に富み、また時代背景、事件の原因と、その後の日本外交に

いかに甚大な影響力を与えたか、ようく了解できる。

田中氏は、タウンゼント『暗黒大陸中国』の訳者でもある。

 さて原本の結論部分にこんな文章がある。
 「シナを救うものは破壊政策か、武力統一か、はた復辟か、それは

蒋介石か、張作霖か、馬玉祥か、はたボロジンか、これまた吾人の

与り知るところではない。吾人望むところは唯一無二。

日本政府の確固たる決意と、朝野の与論が真にシナ問題に目覚める

ことである」(224p)。

 まさに今日の状況は同じ言葉を繰り返さざるを得ないという皮肉な

不遇を思う。

 この「南京事件」を日本政府は拱手傍観、ほかの国々は軍艦を派遣し、

防衛のために軍を上陸させて自国民をすくった。


日本はなにもしなかった。


 いま、世界で戦争の危機がきて、外国の在留民は救われても、日本は

外国の軍に守られるかして脱出しなければならない。
そのうえ日本航空は係争地へのチャーター機派遣を峻拒する。南京

事件の教訓は湾岸戦争にもイラク戦争にも活かされなかった。


 ましてや昨年四月の反日暴動の精密な記録を政府はつくる気配が

ないばかりか、断固としての賠償をもとめないままに対中借款を再開

するという体たらくである。

 私たちは繰り返さなければいけないのだ。
 「吾人の望むところは唯一無二。日本政府の確固たる決意と、朝野の

与論が真にシナ問題に目覚めることである」

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昔から日本は自国民をあまり助けない国なのか!?

中国も昔からむちゃくちゃだったのね。あんまり変わってないね。

中国の犯罪者は日本でむちゃくちゃしているではないか。


ODAはどうしても再開しないといけないのなら、せめて中国人が壊した

日本大使館を、中国が弁償してからにすると言えばいいのに、

日本政府は優しすぎる。中国政府は、きっとそんな日本をバカにして、

影でせせら笑っていると思う。天皇が中国に行って謝罪した時も、

中国政府は影でひどいことを言って笑っていたそうだ。