思えば毛沢東も情報操作に長けていた。 | 日本のお姉さん

思えば毛沢東も情報操作に長けていた。

中国を読み解く視点(13)-高井潔司(北海道大学教授)

◆共産党同士が情報戦略を指南

 出張や帰省などで比較的ひんぱんに航空便を利用するが、機内では決まって産経新聞を読むことにしている。中国関係の記事が多いこともあるが、それより何より、北海道ではこの新聞が発行されていないためだ。取り寄せることも可能だが、半日か一日遅れることになる。九州でもそうだと聞いたので、この新聞はいわゆる全国紙とはいえない。

 それはともかく、中国報道には特別なスタンスを持っていることに加えて、時々読むと、紙面に慣れていないこともあって、非常に新鮮である。先日も一面コラムの「産経抄」(6月1日付)に、「やはりというべきか。江沢民時代の中国が、日本共産党に日本の世論対策をこっそり相談していた」と自社の月刊『正論』の対談を紹介しながら、「情報工作に抗する勇気と知恵が日本に欲しい」と説いていた。長い間喧嘩していても、さすがに共産党同士だから、修復するとそんな関係に変わるものかと読み進んだが、相談を受けた不破哲三議長の回答は、「これからの戦いは国際世論の争奪戦だ。国際世論をどう見方につけるかが大事で、日本のメディア対策でなくもっと世界の世論を」というものだった。別に感心するほどのアドバイスとも思えないが、「産経抄」は、「この時の不破氏の答えは後の中国による反日宣伝パターンと符節が合う」と大いに持ち上げ、「不破氏はズバリ『これからの戦いは国際世論の争奪戦だ』と答えた」と驚いてみせる。

 このコラムに限らず、どうも中国の動きについて、一つひとつ過剰に取り上げ、驚いたり、怖がったりし過ぎていないだろうか。しかも、自身をいつも純粋無垢の生娘のような立場に置いて。中国は本当に不破氏の指南を受けて国際世論の争奪戦に乗り出したのだろうか。それほど中国が情報戦に疎いとは思えない。そもそもこの「産経抄」でさえ、「思えば、毛沢東は天才的な宣伝上手であった」と書いている。

◆外務省の諜報対策強化の純粋無垢な中味

 「生娘のような」といえば、6月11日付読売新聞1面トップの記事は「諜報対策を強化、外務省上海事件を受け」とあり、「工作をうけたらすぐ報告」「正直に言えば処遇配慮」「異性の接近注意を明記」と、強化策の主な内容を凸版見出しで伝えている。こんなあたり前のことを、わざわざ強化策として明記しなくてはいけないとは本当に情けない。マニュアルがないと何もできないマニュアル社会の弊害がここまで来たということか。はたまた外務省がこの事件の幕引きのために「強化策」として、こんな当たり前の「大臣訓令」を出してきたのか。

 中国の公安に厳しく付きまとわれ、悩みぬいて、自殺された上海総領事館員の方には誠に申し訳ないが、こういうワナにはまってしまったこと自体、かなりの部分、自己責任を問われることではないのか。事が中国との間のことで、なかなか日本国内でこうした意見を言う雰囲気にはないが、おそらく日本の多くの方も内心、そう思われていると推察する。もちろん中国のやり方は卑劣である。もっといえば拙劣。このいきさつは中国ではあまり報道されていないので、中国の友人にこの間の経緯を説明したら、まったく中国の公安ときたら最低ですね、と嘆いていた。

◆まず情報戦、諜報戦の自覚を

 筆者も元新聞社の海外特派員として中国などに滞在したり、出張したことがあるが、「異性の接近」に対する注意は、基本中の基本。別にマニュアルが会社にあったわけではなく、日常的に先輩記者から例を挙げて注意されていた。

 情報戦にしても諜報戦にしても、そう公にする問題でもない。双方が様々な形で仕掛けている。中国のメディアでは、日本の公安が残留孤児を使ってスパイ活動を強いていたとの事例をことさら大きく取り上げ、日本批判の材料に使っていた。

 情報戦においては、相手の行動をことさら誇張し、非難することも一つの戦術であろうが、このグローバル化、相互依存の時代には、それだけでは事は済まない。むしろ、様々なレベルの人が情報戦、諜報線を自覚しながら対応することが極めて重要ではないか。外務省の諜報対策強化も、その文脈で理解すべきなのだろう。(サーチナ・中国情報局) - 6月13日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060613-00000001-scn-cn


日本は情報戦では、中国に負けていると思う。日本もCIAとかFBIとか、

イスラエルのモサドのような部門が無いとダメかも。日本大使館員が、

脱北者一家を捕まえに大使館内に踏み込んできた中国公安のなすが

ままにさせ、帽子をひろって渡してやるようでは、基本がなっていない。


中国公安の基本もなっていないけど、日本大使館員も基本が

なっていない。大使館員は、単身赴任はダメ。

中国で女に引っかかって公安に脅されるようではダメ。


公安は、最初は恩を売ってくる。最初は小さな用事を頼んでくる。

その内に重要な用事を頼んでくるというのも、中国が昔から良く使う手。

小さな用事をしたことで、「もうすでにお前は中国のスパイ活動をしたのだ。

上司にバラすぞ!。と言って脅されるのだそうだ。


恩を売られたらお終いだ。付き合っている女のことで恩を売ろうとする

のはよくあるパターンだ。普通の駐在員でも、付き合っている女のことで

中国公安に恩を売られたら、それが日本や会社を裏切る「スパイ活動」の

始まりだ。