ドイツも中国のずうずうしさに驚いていると思う。 | 日本のお姉さん

ドイツも中国のずうずうしさに驚いていると思う。

上海市と浙江省・杭州市を結ぶリニアモーター路線建設に関して、中国とドイツの交渉が暗礁に乗り上げている。技術導入や建設方式に関して双方の主張は本質的な部分で対立しており、中国側からは「建設計画を撤回してもよい」という声も聞かれるようになった。国際在線が伝えた。

■技術移転にこだわる中国

 中国側は、上海-杭州間のリニアモーター新線の建設に関して、ドイツとの合弁会社を設立することを求めている。設備や部品の大部分を中国国内で製造し、ドイツから輸入する比率は10%に抑えるという考え方だ。

 中国はこれまで、さまざまな分野における外国からの技術導入に関して、国内における製造比率を高めることにこだわり続けている。公式見解としては「現地の経済活性化や雇用創出のため」としているが、「最大の目的は国外の先進的な技術を学び、自分たちのものにすることだ」というのが一般的な見方だ。

■評判悪い中国式「技術協力」

 一方ドイツ側が主張しているのは、「ドイツ側が建設を行い、中国側は技術使用権を購入する」という方式だ。交渉にあたった中国側の関係者からは「ドイツ政府は、技術移転までしてリニア新線の建設権を獲得したいとは願っていない」という声も聞こえてくる。

 中国が固執している「技術協力」の方式に反発するドイツ系企業は多い。在中国ドイツ商工会の資料でも、ドイツ系企業が報告した中国ビジネスに関する問題点の中で最も多かったのは「技術移転を強要された」ことだとされている。

 中国側がドイツ案に同意できない理由には、技術導入に関する「原則的方式」に反しているということ以外にも、ドイツが要求する技術使用料が高すぎるということがある。中国側は、リニア線建設にともなう費用は今後下がっていくとみており、ドイツの提示額に難色を示している。

■リニア建設を急いでも益なし

 交渉が暗礁に乗り上げた結果、中国国内では「リニア新線の建設そのものを見直してよい」という意見も出始めている。国家磁懸浮交通工程技術研究中心(国家リニア輸送機関エンジニアリング研究センター)の呉祥明主任は「交渉がこれ以上こじれるようなら、この路線は建設を取り止めてもよい」と表明した。

 また、浙江省発展規劃研究院基礎項目処(浙江省発展ガイドライン研究院インフラプロジェクト局)の柴賢龍・副処長は「国務院が認可したのは、上海と杭州を結ぶリニアモーター新線について検討を進めてよいというもので、着工を最終的に決定したものでない」と発言した。

 柴副処長は、「リニア線を建設しても、片道料金は150元程度になる。これは決して庶民的料金ではない。したがって、マスコミが持ち上げるような上海と杭州の一体化効果は発生しない」と、リニア線の経済効果を否定し、「早く建設するに越したことはないが、どうしても急がなければならないものでもない」と主張。

■手持ちの技術による建設求める声も

 さらに柴副処長は、「ドイツの有利な点は、数十年の経験により技術が成熟しており安全性が確立されていることだ。リニアモーターは、それほど神秘的なものではない」と述べ、浙江省内で中国企業数社が、すでにリニアモーター実験線の建設を始めていることを明らかにした。

 また中国の専門家からは、「レール方式の高速鉄道路線を建設すれば、上海-杭州を32分で結べる。リニア線の28分とほとんど同じだ」「今後、ドイツに頼らずにリニア線を建設しても、時速350キロメール程度の最高速度が実現できる。その後、技術改良を進めて(ドイツの技術による)時速450キロメートルを目指せばよい」という意見も出されている。(編集担当:如月隼人)

(サーチナ・中国情報局) - 6月8日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000002-scn-cn


日本は新幹線の技術を中国に安く売ってしまったのかな、、、。