中国の「環境保護白書」の結果は? | 日本のお姉さん

中国の「環境保護白書」の結果は?

【北京5日共同】中国の国家環境保護総局は5日、10年ぶりに「環境保護白書」を発表した。記者会見した祝光耀副局長は「中国の環境問題は依然深刻だ。新たな汚染も次々と生じている」と述べ、10年間の環境保護政策にもかかわらず、なお深刻な汚染が続いていることを認めた。
 白書は全国の工業廃水や排出ガスについて、国内総生産(GDP)1単位当たりの減少率を強調したが、総量の増加には言及しなかった。その上で、10年間の環境政策による成果を強調、北京市の大気汚染の改善、渤海の水質汚染や内陸部の砂漠化に一定の歯止めがかかったことなどをアピールした。

(共同通信) - 6月5日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060605-00000143-kyodo-int


北京・大塚卓也】中国政府は5日、「環境白書」(1996~2005年)を公表し、03年以降の3年間で環境汚染に関して国民から受理した苦情が114万8000件に上ったと明らかにした。有害汚染物質を河川に流出させるなど重大な汚染を引き起こして生産停止に追い込まれた企業は鉄鋼や化学、製紙業を中心に95年だけで2600社以上に上り、96~00年では8万4000社が閉鎖されたという

 白書公表には、深刻な環境汚染や「汚染輸出」への批判を受け、環境保護を重視する中国政府の姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

 白書によると、国民の苦情の97%は適正に処理され、主要都市で苦情を申し立てた国民の8割はその後の当局の処置に満足しているという。

毎日新聞 2006年6月6日 

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20060606ddm007030077000c.html