中国で口蹄疫
農業部新聞弁公室(農業部報道事務室)は30日、湖北省・長陽土家族自治県及び甘粛省・嘉峪関村で口蹄疫が発生したことを発表した。現在のところ、感染拡大は抑えられているもよう。
湖北省・長陽土家族自治県では、22日に飼育していた牛7頭が口蹄疫と見られる病状を示した。同日、甘粛省嘉峪関村でも飼育していた牛3頭が発病した。国家口蹄疫参考実験室が検査したところ、いずれもアジア1型の口蹄疫ウイルスに感染していたことが判明した。
発病の知らせを受けた農業部及び両省当局は現場を封鎖、消毒、さらに感染した可能性がある家畜の殺処分を行った。湖北省では牛13頭、豚32匹、羊7匹、甘粛省では牛35頭が処分された。
ベトナムでは2006年初頭よりアジア1型ウイルスによる口蹄疫が流行しており、65ある省及び直轄市のうちの半数以上で口蹄疫の発生が確認されている。このため、中国外交部はベトナムから家畜及び加工品を持ち込んだり、口蹄疫の発生地域を訪れないよう、警戒を呼びかけていた。
湖北省及び甘粛省で発生した口蹄疫は、ベトナムで流行している口蹄疫と同じタイプのウイルスによるものだが、直接の因果関係は今のところ示されていない。(編集担当:如月隼人)
(サーチナ・中国情報局) - 5月31日