小泉さんは、20年前から郵政民営化を狙っていたらしい。
『郵政民営化』が争点になっていた当時、郵貯・簡保の総資産量は
340兆円に上り、我が国の個人金融資産の4分の1を占めていた。
つまり国が個人金融資産の4分の1を吸い上げていたのである。
しかも、その大半を国民の目が届かない国や地方の公社・公団・
事業団に垂れ流していた。
そして、それが自民党の族議員や地方議員の利権の温床にも
なっていた。
この体制を異常と思わない方がおかしい。
国が『官』の信用によって国民の資産を吸い上げ、それを採算も
効率も考えずに使う。政治・経済の構造を改革するうえで、この
『郵政民営化』は絶対に避けては通れない関門だったのである。
にもかかわらず、平沼氏は郵政民営化に真っ向から反対した。
日本国が抱える根本的問題に背を向ける政治家が、公的資金の
強制注入や不良債権の強制処理など決断できるわけがない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~中略
平沼氏の「郵政民営化はアメリカの注文」というのも、
言いがかりと言ってよい。
先日お亡くなりになった松野頼三・元自民党総務会長は、若かりし日の
小泉首相について以下のように語っている(青字)。
首相が郵政民営化を唱え始めたのは1979年、大蔵政務次官になったころ。
「郵貯、簡保は金融界の租界にいるようなものだ。民間より有利な条件で
国民からお金を集め、そのお金が特殊法人に流れて無駄遣いされている。
不公平だ」
松野頼三・元自民党総務会長は、若き小泉氏が憤っていたことを覚えている。
(2005/10/17 読売新聞)
また、私は過去のエントリーで以下のようにも書いている(赤字)。
小泉首相は、1992年の宮澤内閣で 郵政大臣に就任した。このとき、
就任の挨拶で
「郵政民営化」をぶつ大臣に対し、No.2の次官が「大臣がなんと言おうと
民営化なんてありえない」と反論するという、前代未聞の事態が発生した
のである。
小泉首相が「郵政民営化」をいつから最大の政治信条にしたのかは知らない。
が、少なくとも20年にはなると思う。これだけでも並の政治家ではないが、
そのころは高度成長時代の爛熟期である。「郵貯→財政投融資→政府関係
機関への資金の垂れ流し=非効率・不採算=国民の財産の無駄遣い」という、
彼が提起する問題に同調する政治家などいなかった。
それでも彼は信条を曲げずに今日に至ったのである。このことは
率直に評価したい。
つまり、小泉首相の『郵政民営化論』は、27年前(1979年)に始まり、それが
公に知られるようになったのは14年前(1992年)。私が『郵政民営化』を支持
し始めたのも14年前からである。
これを2004年の米国の『年次改革要望書』が『郵政民営化』を取り上げたから
といって、「郵政民営化はアメリカの注文」というのは、『政治的プロパガンダ』
以外の何ものでもない。
詳しくはこちらで読んでね。↓
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2006/05/post_af30.html
アメリカの言いなりになって郵政民営化をしたのではなく、小泉首相が
郵政大臣になった時に、あまりにもムダ使いがひどいのに嫌気がさして、
ずっと民営化しなければいけないと考えていたということ。
たまたま、アメリカも意見書を出しただけか。小泉首相の悲願だったわけね。
後は、次の首相も中国に土下座外国する人でない人に決まればいいや。
韓国のデモのプラカードに写真を付けられてペケを付けられて焼かれたり、
中国のネットで、犬の顔に写真を張られたり、日本の首相は、めちゃめちゃな
扱いをされているけれど、そんな事をする自由しか許されていない国の人の
することにいちいち腹を立てていては身がもたないよね。
今度の首相は、心臓が強い人がいいな。食後、休憩しないといけない人は
嫌だな。重要な会議を抜けて休憩しないと心筋梗塞になるような人は、
ずっと休んでいてほしい。
外国に出かけて行って、日本の悪口を言い、外国の議員を日本嫌いにしてくる
人もお断りだ。