中国軍は国境地域や沿岸海域を越えた作戦を増やしている。
【ワシントン23日時事】米国防総省は23日、2006年版の「中国の軍事力」に
関する年次報告を議会に送付し、発表した。
報告は中国の急速な軍備増強について、短期的には台湾をめぐる紛争に
備えることを目的としているが「資源や領土に絡む地域紛争に適応できる
能力を獲得しつつある」と分析。戦略核戦力の近代化などを考慮すれば、
長期的には「確かな脅威」になり得ると強い警戒感を表明した。
報告は04年11月に起きた中国潜水艦による日本の領海侵犯事件などに
言及し、「中国軍は国境地域や沿岸海域を越えた作戦を増やしている」と
指摘。中国軍の軍備拡張は日本も意識したものだとの認識を示唆した。
(時事通信) - 5月24日