クレヨンしんちゃんのパパ
テレビでクレヨンしんちゃんを観た。大人でも面白いと思った。
特にしんちゃんのパパがいい。
ママのみさえの妹が仕事を辞めてみさえの家に転がり込んできた。
さっそく仕事を探させようとみさえは、いろいろ求人雑誌などを買うが
妹は知らん顔。そこで、みさえがしんちゃんのパパに
「就職活動をするように、勧めてよ!」と助けを求める。パパはビールを
持って、みさえの妹に説得をしにいくのだが、逆に人生の意味について
質問されて考え込む。
次の日の朝、今日は一日会社を休むんで、何のために生きるのか
考えるんだ!と、しんちゃんのパパはふとんの中でだだをこねる。
それでも、しんちゃんのパパは、奥様と子供を養うために、毎日必死で
働いているが、子供達に囲まれて結構楽しいぞと、みさえの妹に
言っている。なかなか良かった。みさえが電車に乗ると酔っぱらいの
おじさんがグラグラした体で電車の手すりを掴んでいる。
「やあねえ!どこの酔っぱらいかしら!」とみさえが思った瞬間、
酔っぱらいが振り向く。しんちゃんのパパだった。
人生について考えると言ったのに次のストーリーでは仕事の付き合いで
飲み会に行って酔っぱらっている。余りにも普通のパパなので何だか
可愛らしいと思った。しんちゃんとみさえは変わった人だが、パパは
普通の人なのだ。パパも変わった人だという設定なら、全体がウソくさく
なるので、うまいキャラ設定だなと思う。しんちゃんやみさえだけだと
観ていて不安になるが、パパが普通なので安心する。
去年の11月に絶交宣言してきた元友人は、「あなたを見ていると
不安になる。」などと言っていたっけ。わたしは、彼女を見ていると、
あまりにも普通で面白くなかったから、元々合わない性格だったのかも
しれない。でも、世の中、いろんな人の組み合わせだから、面白いのだ。
みんな同じ性格だったら?ちょっとでも規格に外れたユニークな人間は
本当に生きるのが大変で、窮屈な世の中に感じるのだろうな。