アメリカの高校生がこうもりに噛まれて狂犬病に!
テキサス州ヒューストン──米テキサス州ヒューストン近郊に住む
男子高校生が、自宅で就寝中にコウモリにかまれ、狂犬病を発症して
重体に陥っている。
男子高生を治療している地元の病院が10日、生存できる可能性は
非常に低いと発表した。
テキサス州ハリス郡の保健当局によると、高校2年生の少年が
約1カ月前、眠っていた自室で目覚めたところ、開けていた窓から
コウモリが入ってきているのを見つけたという。
少年はコウモリにかまれていたことに気付かず、普段通りの生活を
送っていたが、今月初めになって体調を崩し、入院。狂犬病を発症した。
保健当局によると、コウモリの歯は非常に小さく、かまれても気付か
ないことが多いという。
また、この時期はメキシコで越冬したコウモリが北へ移動する季節で、
テキサス州内ではごく普通に、コウモリが見られるという。
狂犬病を発症した場合、効果的な治療法はない。米疾病対策センター
(CDC)によると、1998年以来の狂犬病による死者は、米国内で
10人となっている。( 2006・5・11)
http://cnn.co.jp/science/CNN200605110009.html
狂犬病は日本では1957年以来発症例が無い。アメリカでは
1999年にもオレゴン州でこうもりに噛まれて狂犬病になった人がいた。
中国、タイ、スリランカなどでも毎年狂犬病による死者が出ている。
外国で犬に噛まれたらすぐに病院で処置してもらう必要がある。
発症したら、治療法は無い。
韓国では1984年に根絶したが、北朝鮮との国境沿いで発生し、
根絶後に犬のワクチン接種率が14%まで低下していたため、
流行が一気に加速し、人にまで感染が広がった。
狂犬病の発生がなかったインドネシアのフローレス島では97年に
猟師、船員が持ち帰った3頭の犬から3年後には全島に流行し、
計81人が死亡した。去年(2005年2月)は、インドネシア東ヌサ
テンガーラで流行し、44人が死亡した。
狂犬病は今でも発生があり、世界で年間3~5万人が死亡している。
厚生労働省によると日本国内で登録されている犬のワクチン接種率は
77%(未登録の犬も含めると接種率はもっと下がります。)
接種率80%で、狂犬病の発生を防げるとされている。
☆狂犬病☆
○病気の特徴(症状)
平均30日の潜伏期間の後発症。初期はかぜに似た症状で、咬まれた
部位に知覚異常が得られる。不安感、恐水症、興奮、麻痺、錯乱などの
神経症状が現れ、数日後に呼吸麻痺で死亡する。発症してしまうと
100%死亡する。
○感染経路・感染状況
感染した犬、ねこ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなどに咬まれたり
して唾液中のウイルスに感染する。ほとんど全ての哺乳動物に感染する。
日本では1957年以降発生していないが、アジア、アメリカ、ヨーロッパなどの
外国では、今でも発生があり、世界で3~5万人が死亡している。
○予防
・万一の発生時に備え、日本では飼い犬に必ず年1回のワクチン接種を
受けさせる(4~6月)
・飼い犬は市町村窓口で登録する(犬の取得時に1回)