5月の憂鬱
雨振りて 紅の落ちたる 五月(さつき)かな
5月の割には暑い日が続き、雨でさつきの色も
落ちた。雨でさつきの紅色が絵の具のように、
溶けて落ちたわけではないんだろうが、
そんな風に見えたんだ。5月は天気が良い日が多いので
時々、会社のベランダから外を見て、
「こんな天気の良い日に、事務所に閉じこもって
仕事してるなんて、なんか損だ。」と、考えることがある。
今年の5月は、まだそんな日はないが、
天気が良くて、気持のいい風が吹いている日なんて、
フト、エジプトの朝や、バリの潮風などを思いだすんだ。
どこか似ているのだ。これはエジプト人の友達も言って
いたから本当だ。5月は、新入生や新入社員の人にとっては、
学校や会社が始まってほぼ2ヶ月目。やっと、新しい環境に
慣れてきた頃で、ふっと力が抜ける時。
外国に行って、ホームシックになる時期も2ヶ月目だよ。
2ヶ月目というのは、人間が何かに慣れてきて
心に隙間ができる時なのだ。その時に、物悲しいような
気分になるんだよね。それと、春は土地が暖かくなって、微生物の
働きが良くなって、植物の根の活動が活発になる時期だが、
動物は季節の変わり目でだる~くなる時期なのよね。
春になると、頭がおかしい人が街に現れて、痴漢行為をしたり、
人を刺したり、殺人鬼になったりするので気を付けなければ
ならない。自分の精神状態が安定を欠いて揺れるのも、
案外春だからという単純な理由かもしれない。
でも、1ヶ月気分が沈みこんでいるならウツ病になったということ
だから、早めに病院に行って、脳内の足らない物質を飲み薬で
追加しないといけない。自分で自分を亡き者にしてしまう病気なので、
ウツ病はバカにはできない。
大体、心配ごとが多すぎて夜に眠れなくなったら、脳の状態が
いっそうおかしくなるので、まず寝ることが大事なのだそうだ。
徹夜して寝ていない人は、次の日、変にハイになっていたりするけど、
ウツ病の人は、ずっと心配ごとで眠れないでいるし、顔つきが
暗~くなって、暗い事ばかり言って活動しなくなるから早めに周りが
気が付いてあげないとね。
ウツ病になると、病院に行く元気も無くなっている人が多いので、
周りの人が無理やり病院に連れて行ってあげるケースが多いの
だと思う。学校や会社が嫌になる人も5月には多いけど、それは
慣れてきた証拠だと思って、もうちょっと辛抱してみては?
まあ、ホームシックみたいなもんだ。外国に行って2ヶ月は気が張って
いるから、元気なんだけど、2ヶ月目になると慣れてきて、緊張がふっと
解けるんだ。その時に、悲しくなるんだよね。やたらと、故郷の景色が
頭に浮かんで寂しくなるんだよ。自分だけ、世の中から外れてポツンと
宙に浮かんでいる感じ。それって、孤独感っていうのかな。
ホームシックを治す方法は、友達のファミリーに入り込んで、
家族のフリをして座っていることだと、ドイツやカナダやアメリカに
留学経験のある友達が教えてくれた。自分の擬似ファミリーを持つのだ。
学校や会社が嫌になる人は、友達や家族に頼ること。人の優しさに
甘えてみるのも時には必要だ。
ずっと人に甘えたり、あれをくれ、あれをしてくれと、ずうずうしく言うのは
NGだよ。確実に嫌われるから。精神が不安定になっている時に、
友達の助けを借りることは甘えではない。友達が弱くなった時は、
あなたが助けてあげればいい。
友達は助け合わう関係だから友達なのでは?
助けてもらってばかりとか、助けてばかりの関係は友達とは言わない。
腐れ縁のように依存しあっている関係が続いているだけ。
日頃世話になってばかりの人には、感謝の気持を口で表して、いつも
ありがとうと言ってみては?何か相手が喜ぶことをしてあげては?
世話ばかりしている相手には、たまには文句を言って何かしてもらえば?
5月は天気がいいから気持がいい。気持がいいんだけど、精神は
乱れがちになる時期。
新入社員でもないのに、だる~くなる人は、そんなもんなんだと思って、
休みの日は公園や海にいくなど、自然の中でゆったり過ごして
ストレスを解消したり、
友達や家族と会って愛を分けてもらったり、スポーツで体を鍛えたり、
いろいろ新しいことを始めて過ごせばいいんじゃないかな?
雨の日だって、花や木や稲のためには必要なんだし、
「ああ、うっとおしいな。」なんて、言わないで。
農業関係の人は、雨が降らないと困るんだし、日本がもし
雨が降らなくなって飢饉(ききん)になったら、どこの国が助けてくれると
思う?想像してみて。5月を楽しく乗り切ろう!
「これは、神がくださった日。この日を楽しみ喜ぼう。」
聖書のことばでした。