なあんだ、、、。
【ワシントン=末続哲也】訪米中の胡錦濤・中国国家主席は20日、ホワイトハウスでブッシュ米大統領と2時間にわたり会談した。
会談後の記者会見で、ブッシュ大統領は懸案の人民元改革について、「さらなる通貨切り上げがあることを望む」と踏み込み、中国の積極対応を求めた。米国の対中貿易赤字に関しては、胡主席が「われわれは行きすぎた貿易黒字を求めていない」と述べ、輸出主導から内需主導型経済に移行することで貿易不均衡の是正を図る方針を示した。
台湾問題で胡主席は、ブッシュ大統領から「現状を変えようとする台湾の動きは米中関係を損なう」という見解をとりつけたと述べた。北朝鮮の核問題で大統領が中国に「影響力行使」を求めた点では、胡主席が「中国は常に当事国を説得している」と述べた上で、各国に対し「さらなる柔軟性」を要求、米国の北朝鮮に対する金融制裁措置を暗にけん制した。
米政府高官によると、大統領は北朝鮮を脱出してきた女性を中国が強制送還した件で懸念を表明し、脱北者の処遇について透明性を高めるよう求めた。胡主席から返答はなかったという。
中国の民主化に関しては、ブッシュ大統領から、宗教や集会の自由を認めるよう改めて求めたのに対し、胡主席は「民主主義なくして、近代化はない」と発言し、中国流の民主主義を進める意図を示した。
小泉首相の靖国神社参拝を巡って悪化している日中関係については、「取り上げられなかった」(米政府)という。
(読売新聞) - 4月21日