文句を言われる前に、おみやげとリップサービス(+将来的観測) | 日本のお姉さん

文句を言われる前に、おみやげとリップサービス(+将来的観測)

マイクロソフト社への訪問やビル・ゲイツ会長との会談など精力的に訪米スケジュールをこなす胡錦涛・国家主席。現地時間19日にはシアトル友好団体の会食パーティーに出席、その講演で今回の訪米の目的ともいえる貿易問題、知的財産権問題、人民元問題に触れた。中国現地でもこの講演を今回の訪米の「重要講話」として一斉に報じている。

 急速に膨れ上がる対米貿易黒字について、胡・国家主席は中国が二国間貿易の不均衡是正に努力していることを強調。「中国は大幅な貿易黒字を望むものではなく、内需拡大を中国国内経済及び社会の発展推進のための基本的な立脚点としている。中国は一貫して米国製品の輸入に力を入れており、対米貿易黒字の減少に注力している」。

 知的財産権の保護について、マイクロソフト社をまず往訪するなど、取り組みに対する意気込みはうかがえる。胡・主席の訪米にあわせて、中国パソコン(PC)最大手の聯想(レノボ)がマイクロソフト社と契約、同社PC製品にウインドウズを標準装備するなどの取り決めも行われている。

 「重要講話」では、「中国は知的財産権の保護を重視、知的財産権保護と海賊版などの権利侵害行為の撲滅という立場を堅持する。中国は引き続き知的財産権に関する法体系を整備、法体系の執行及び運用体制を強化し、中国における各国の知的財産権の合法的権益を保護する」としている。

 WTO(世界貿易機関)が中国の加盟後初めて発表した対中貿易審査報告でも「外国為替制度の硬直性」として指摘された人民元の問題について、「中国は人民元の為替レート問題を高度に重視、一貫して責任ある態度で中国の経済や社会の発展の実際状況及び地域と世界経済の金融安定から出発し、中国の国情に合致した為替レート構築を進めている」とした。

 WTO報告では「柔軟な為替制度に移行すれば金融政策の独立性を高められる」と提言している。一方、胡・主席は今回、「中国はゆるがせにすることなく金融改革を進めており、人民元の為替レートのメカニズムを改善、外為市場を発展させ、人民元の為替制度の弾力性を増していく」と、自身の考えを示した。

 そのほか米中間の新たな火種となっているエネルギー問題にも触れ、「中国はエネルギー資源問題を高度に重視している。中国はエネルギーの消費大国でもあり生産大国でもあって、海外のエネルギーを適度に利用することは、中国のエネルギー供給に必要だ。国際ルールにのっとり米国を含む世界の諸国とともにエネルギー領域における相互の協力を展開、世界のエネルギー市場の秩序維持を進めたい」と語った。

 エネルギー確保を正当化する言葉を織り込んでいるのはさすがのしたたかさといえよう。そのほか、貿易不均衡問題で胡・主席自らが内需拡大を明言するのは珍しいとはいえ、今までの方針をすべて踏襲するもので、基本的に目新しい発言はない。しかし、今回の「重要講話」では「重視」という言葉がやたらと目に付く。米国から出されることが想定されている問題のすべてに「重視」という言葉を使い、前向きに取り組む姿勢を猛烈にアピールしている。

 ブッシュ大統領の母校である米エール大学に対するQFII認定も米国の現政権に対する配慮で、今回の胡・主席訪米の土産ともされているが、表面的には強硬な態度にみえる談話の中にも、米国が問題視する点すべてを直視し、問題解決に積極姿勢を示しており、その意味でこの「重視」は「配慮」を意味していることは明白だ。

 一方で、今回の「重要講話」はほとんどすべて基本的には正論であるがために、米国からの反発を招くことはありえず、米国のこれに対する反応を無効化している。今回の胡・主席の訪中は貿易や人民元など米国との関係複雑化を防ぐ目的であったことは疑いなく、その目的は「重視=配慮」という名の親米色を強く表現したこの「重要講話」の発表で、米中首脳会談(20日)を前に達成されたともいえる。(文責:サーチナ常務取締役・有田直矢)

(サーチナ・中国情報局) - 4月20日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060420-00000001-scn-cn

日本の政治家もこれぐらい、うまくアメリカに

文句を言われる前に、べらべらしゃべればいいのに。

これでお人好しのアメリカはしばらく黙るだろう。みやげもすごいから、

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ワシントン19日共同】訪米中の胡錦濤・中国国家主席は19日、西海岸のワシントン州エバリットにある米航空宇宙大手ボーイング社を視察、同社従業員を前にスピーチし、中国は今後15年間で新たに2000機の航空機を購入するだろうと述べた。ロイター通信が伝えた。
 胡主席の訪米に先立ち、中国側は46億ドル(約5400億円)で同社のB737を80機購入する契約を交わしたばかり。貿易不均衡が主要議題の一つとなる米中首脳会談を翌日に控え、胡主席は中国市場の潜在力の大きさを誇示、対米黒字削減に努力する姿勢をアピールした。
(共同通信) - 4月20日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060420-00000036-kyodo-int