ジューシーな心
明るく晴れた日曜日だった。教会に行くと、門の横の桜の花がまだ散ら
ずに咲いている。今週は雨が降ったり、肌寒い日が続いたが、その
かわりに桜の花も長持ちしている。教会に行くと、友達が別の友達を
連れて、前の方の席に座っていた。はじめてきた人だ。そう言えば、
教会に行ってみたいって言う友達がいるっていってたな。ホントに
来たんだ!礼拝が終わって、別の友達を家まで送ってあげたら、
いつもと違う道で帰りたいっていうので、言われたとおりの道を通ると、
小高い丘の上の道のようで、空が広く遠くまで見渡せた。
その辺は起伏の多い地形で、遠くに桜の花に囲まれた大学がお城のように
高台にあるのが見えるし、若葉の並木道が続く通りの家々は一様に、
玄関までにかならず何段か階段が付いていて、いかにも山を切り取って
住宅街にしたような街だ。桜やこぶしが庭に植えられているのが見える。
光が透けて蛍光色のように見える黄みどり色の若葉が、あわいピンクの
花のかたまりの間から見える満開を少し過ぎた状態の山桜が、
家がとぎれた、山の斜面のあちらこちらに見える。小でまりの白い花や、
ミモザの黄色い花が、桜の間でアクセント色になっている。
緑のこんもりした木に黄色いきんかんの実がびっしりとなっている様子など、
見慣れぬ道の春の景色に驚きながら車のハンドルを動かしていた。
アスファルトやビルなどの味気ない景観が続く街から少し外れただけで、
こんなに親しみやすい春の色合いが満載の景色があるというのも
不思議な気持ちがした。
桜の花も、満開を過ぎてもなお、おしべの濃い紅色がめだって美しい
ものだ。日本もまだまだ捨てたもんじゃない。素晴らしい自然がほんの
少し山の方に行けば残っているのだ。
車の中で、友達の最近の様子など話しをする。友達のひとりは、
ご主人の会社が毎日忙しく、残業ばかりで体を壊し、
いつ病気で倒れるか分からないので、奥様としては、正社員の仕事に
就いた方が、いつでも安心してご主人が別の仕事を見つけることが
できるからと考え、正社員の仕事についたこと。
会社にも25歳で新しく入った子持ちの既婚女性が、正社員として入って
直ぐに、ご主人が会社を止め、土日が休める会社に就職したことなど、
車の中でしゃべると、家まで送ってあげた友達は「良かったねえ!
賢い奥さんたちだねえ!」と、自分の事のように喜んでいる。
本人は、まだまだ結婚しない予定なんだと言う。わたしを見ていると
一人でも元気に生きているようなので、安心すると言う。
「違うよ!一人だからこそ生きていける人もいるのかもよ。
結婚したら、最近の奥様は、仕事もしないといけないから、
独身の人より忙しくなるんだってよ!仕事も家事も子供の世話も同時に
こなさないといけないから、大変みたいよ。」と、答えると、
「結婚したらダンナの世話だけやってたらいいんじゃないんだね。」なんて
言っている。わたしが意見を言わなくても結婚する人はするので、
それ以上は何も言わないでおく。
「やっぱり、結婚したいと、二人の人間が同時に思った時は、後でダメに
なったとしても、結婚した方がいいと思う。」とだけ、言っておいた。
花が咲くときは、自然に咲くし、散る時は散るのが定めなのだ。
神さまは、わたしには、今の状態がベストだと思っておられるのだろうし、
必要な時は、必要な相手が現れるのだろう。
生きるのは一人でも二人でも大変なのだ。助け合って生きるのが得意な
人は助け合って生きて欲しいと思う。友達を家まで送った後、
昨日友達が貸したお金を返してくれたので、他の友達に以前借りた分を
返しに行ったら喜んでいた。
わたしと友達は時々、お金を貸したり返したりしている。(毎月ではナイ!)
お互い給料日が違うので、手持ちが無いとき助かる。二人の間で
一万円札が行ったり来たりする。お互い気軽に「明日、支払日だった!
貸して!」なんて言って軽くお金を借りる。遠くの家族より、近くの友達って
ことわざはなかったっけ?その後、また教会に戻った。
今日は教会で昼から別の集まりがあったのだ。面白そうだから参加した。
それが終わると、他の友達からメールが入る。
「今日、プールに行く?わたしは中耳炎になりかけだから無理。」と、いう。
じゃあ、公園に桜を見に行ってからプールに行こうと思っていたけど、
それは止めて、別の友達の家に行こうっと!
別の友達に電話をしてみると、ちょうど今からDVDを観ると言うので、
「わたしも観るからちょっと待ってて!」と、待ってもらって、その子の
家に行く。途中のスーパーでサラダの材料を買って、友達の家で
大量にサラダを作りDVDを観る前に食べる。友達がその後、
アイスクリームといちごを出してくれたのでそれも食べる。
DVDを観て、さらに晩ご飯を二人で作って食べてお腹がいっぱいになる。
わたしが持ってきたはっさくと甘夏とオレンジも食べて
二人で途中で食べ過ぎで苦しくなったので、のこった甘夏を友達の
冷蔵庫に入れ、家に帰る。今日は一日中遊んでいた。
家に帰ると猫たちが大喜びで迎えてくれた。昨日は風邪気味だった
ので一日中家にいた。
風邪が治って元気だというだけでも今日は一日幸せだった。
中国が日本の領土を狙っているけど、以前中国が「春暁」という
ガス田を作った時に、一人でプンプン怒っていて体調が悪くなったので、
今回は神さまにお祈りして、自分ではそんなに怒らないようにした。
「日本の政治家がしっかりするようにしてください。」
「中国軍をしばいてください。」神さまは、わたしの変なお願いなんて
聞いてくださるのかどうか分からないが、一応お祈りしておいたので、
何となくほっとする。日本の政治家がしっかりしていないと、
いくらわたしが怒ってもラチがあかない。
神さまを信じてお祈りするのは、わたしのために役に立っている。
友達は、「早くボーイフレンドができますように。」なんて祈っている。
今日、教会に連れてきた男の人は、ボーイフレンドかな?
ただの友達かな?別の友達は、ひろった猫のもらい手が決まります
ようにと祈っている。わたしは、東シナ海の事を祈っている。
日本は中国に親切にしてきたのに、どうして中国は日本の領土と資源を
盗もうとするのか、全く理解できない。
やはり中国軍のトップの心と性格が悪いのが原因だが、毅然とした
態度がとれない日本の政治家も悪いのだろう。
果物をたくさん食べた日は、体もジューシーになるようで気分がいい。
聖書の話しも教会で聞いたので、心もみずみずしくなったような
気持がする。神さまがいると信じ、神さまに頼り、神さまに
希望を持って生きているわたしは、弱くても強いのだと思う。
昨日の夜中に目が覚めると、テレビが付けっぱなしだった。
テレビでは変なアニメをやっていた。
男の子に悪霊(あくれい)がうつって、他の女の子に、その悪霊が
乗り移った話しだった。神さまは存在する。悪魔も悪霊も存在する。
わたしは、神さまを信じ、喜んでいるが、ある人は悪霊を信じて
恐れている。悪霊にばかり興味がある人は、神さまを信じない。
聖書を買って読もうとしない。ひたすら悪霊に興味を持つ。
神さまに使える天使の内の一番偉い天使が、あるとき神さまに逆らい
悪魔になったのだ。つまり悪魔は天使の長なので、美しい姿をしている。
悪霊とは、悪魔にしたがった子分の霊だ。
神さまを知らない人が見たら、恐いアニメだったが、こんなアニメより
神さまの聖書物語をアニメにしたらいいのにと思った。
体と心に必要な栄養素をどんどん取り入れて、風邪をひいたり、心が
弱くなったりしにくい人でいたいと思った。とにかく、今日は天気が
良かったし、風邪がなおったというだけでも、ずいぶん気分良く
過ごすことができた。いい一日だった。