寒山寺の展示会 | 日本のお姉さん

寒山寺の展示会

江蘇省・蘇州市にある名刹、寒山寺の所蔵する経典や書画など200点を展示する「蘇州寒山寺文化展」が8日、東京の浜松町で始まった。寒山寺が日本で大規模な展示を行うのは初めて。

 寒山寺は西暦519年に完成した臨済宗の寺で、唐の詩人、張継が「楓橋夜泊」で寒山寺の鐘の音の美しさに触れたことで中国全土に名前が知れ渡った。日本人観光客が年間2万人訪れ、大晦日の晩の「除夜の鐘ツァー」も人気を集めている。

 8日に行われた開幕式には、蘇州市政府、寒山寺の僧侶、静岡県・舘山寺温泉の関係者など約100人が参加した。ちなみに、舘山寺温泉は、日本語で「寒山寺」と「舘山寺」の読み方が同じということで、交流を深めているとのこと。

 挨拶にたった中国共産党蘇州市委員会の王栄・書記(写真)は「蘇州市は2500年以上の歴史をもつ。文化が豊かで、魅力ある仏教文化がまちに彩を添えている」「唐の末期に空海が留学するなど、寒山寺は両国の宗教面での交流にとってパイオニア的な存在であり続けてきた。日本から多くの人が蘇州市に観光などに訪れることを期待している」と述べた。

 会場には清の時代に作られた鐘のほか、唐代に書かれたと伝えられている長さ18メートルの金剛経も展示されている。また寒山寺にある「楓橋夜泊」を刻んだ石碑の拓本も展示されている。

 「文化展」は入場無料で、東京都港区にある「東京都立産業貿易センター浜松町館」で10日まで行われている。(編集担当:菅原大輔)

(サーチナ・中国情報局) - 4月9日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060409-00000000-scn-int

楓橋夜泊
月落ち烏鳴いて霜天に満つ
江楓漁火愁眠に対す
姑蘇城外の寒山寺
夜半の鐘声客船に到る

  唐・張継

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この七言絶句の意味は

秋の夜明けに月が落ち、

霜が満天にある;

「江橋」と「楓橋」の間に止まっている灯火のある漁船の中で、寝つかないで困っている;

場所は:故蘇城外(蘇州の郊外)の寒山寺;

夜半に鐘の音が船に届く。