中国では集団発熱が発生しても、事態がよく分からない。
「人民日報」によると、河南科学技術大学のキャンパスで3月26日
より連日、504人に達する学生の集団発熱が発生し、39.6度に
達する生徒もいたという。主な症状が発熱および関節の痛みという。
これは、2003年に中国全土を波及したSARSの症状と同様で
あるため、世界保健機関(WHO)はすでに中国衛生部に対して、
情報提供を求めたという。
情報筋によると、中国の広西省横県のある養鶏場で3月24日より、3
日間にわたり5000羽強の鶏が突然死し、周辺の養鶏場も相次いで
死亡の鶏が現れ、合計約1万羽の鶏が死亡したという。
地元の村民は残された死亡していない鶏の安売りを行ったため、
感染した鶏が市場へ流入した恐れがあるとみられる。
情報筋によると、養鶏場は大量死亡した鶏の処分はしておらず、
放置されたままに腐敗した死骸は、付近の水源ダム流れているという。住
民の用水も汚染された可能性が高いと見られる。
これに対して、地元の政府当局は、鳥インフルエンザの感染例はないと
事実を否定した。過去数ヶ月において、中共側は鳥インフルエンザの
感染記録はなかったが、1ヶ月前に、広東省の男性(32)および
上海の女性(29)(出稼ぎ)を含み、中国国内で鳥インフルエンザ(H5N1型)に
感染し死亡した患者が相次いだ。
外界は彼らの感染ルートに強い関心を寄せている。
鳥インフルエンザは世界中で感染拡大しており、カザフスタン、
マレーシア、イスラエルなどにおける鳥インフルエンザの新情報に
次いで、ペルー、ポーランド、スウェーデンよりも新たな感染情報が
出ている。さらにエジプトでは3人目の感染者が現れたという。
2003年鳥インフルエンザが再び拡大してから、世界ですでに
185人が感染し、105人が死亡した。
死者は主にアジアおよび中東地区で発生し、そのうち11人は中国で
死亡した。(06/04/07 09:14)