核を持とうとする胆力

小生の拙い主張は,まず「核を持とうとする胆力」を持つことにあります。
「核を持つ」ことにあるのではありません。
この“胆力”なしで日本の核武装化の是非を論じることはまことに浅はかです。この胆力がないならば、いつまでも海の向こうの動向を右顧左眄し、四囲の情報蒐集に這い蹲るレベルに留まります。
平松茂雄氏の近刊『中国の安全保障戦略』に次の記述があります。
（引用開始） 中国は朝鮮戦争期間、休戦後のインドシナ戦争期間、あるいはその後の二回にわたる台湾海峡危機（五五年の大陳列島攻撃、五八年の金門島攻撃）に際して、米国から核兵器を投下するとの威嚇を数回にわたり経験した。この経験から、中国は核兵器開発を決断するが、さらに六十年代後半期と七十年代前半期を通じて、中国はソ連から核攻撃の危険にさらされた。中国ほど核威嚇を経験した国はないであろう。（引用止め）

だから毛沢東を戴く中国は核を持つことに必死でした。
ユン・チアンの『マオ』を読むと、毛沢東は核を持つために勝ち負けを度外視して、戦争を仕掛け、自国民の血を惜しげなく流し、その戦争相手と敵対する外国から近代武器やついには核（技術）をせしめることに奏功します。
『マオ』はこれをすべて毛沢東一人の強迫観念や狂気に帰しています。
毛沢東批判のプロパガンダとしての価値は認めますが、どこの国の核の傘の下にも潜り込めない運命を背負った中国の宿命だと言えます。 毛沢東を戴いた故の中国の運命ではないと思います。
日本は核の被害国ではあっても、落とされてから原爆の存在を知りました。
核の脅威・威嚇に曝された経験はありません。 原爆投下以降現在まで米国の傘の下にいるからです。

知日外国人の少なからずは米の核の傘の下に日本が居座り続けることをよく思っていません。 血を金で贖う日本人の卑怯な確信的行為だと憤懣を抱いています。
原爆を落として核アレルギーにし、「平和（不戦）憲法」を押し付けて、日本をカタワ国家にしたのは米国だと被虐的になっています。６０年間も被虐意識でいてすまされる国際社会ではありません。

言論人は今こそ核の脅威を日本人に喚起する責務を負っていると思います。
そして憲法９条二項を改正し、日本人の甘えを排して精神的に自立することに繋げなければなりません。
左巻きには「平和憲法」はレゾン・デートルですから、この憲法はゾルレン（当為＝広く実践的に、かくあるべきこと、かくなすべきこと）だと改正に必死に抵抗するでしょう。 「（核を含む）防衛を認める憲法改正をする胆力」を持つことも必要です。
優れた論客・評論家・作家・ジャーナリストが、ペンで言葉で改憲の必要性と核の脅威を日本人に呼び掛け、「核を持とうとする胆力」を養うことが肝要です。

平松茂雄氏は『諸君』５月号の対談で次のように述べています。
（引用開始）核武装を選択するかしないかの決断を下すにあたっては、政治家や官僚だけでなく、国民ひとりひとりの覚悟が問われることになります。 現状では「靖国参拝にもあれだけ猛反発があるのだから、日本の核武装などとんでもない」という中国びいきの反対論がマスコミや政財界人から巻き起こるでしょう。 しかし冷静に考えていただきたい。 同盟国であるアメリカに対してなら「アメリカの言いなりにはなるな」という人たちがなぜ「中国の言いなりになる」のか？ 中国が嫌がることをやるのが日本の国益に合致するのかしないのか、見極めるべきでしょう。（引用止め）

これに対して、伊藤貫氏は次のように応じています。
（引用開始）日米同盟を強化し、日本が独立国家であるためにも、中国の核恫喝に屈しないための自主的核抑止力が必要となる。 この事実を一人でも多くの日本国民に理解していただきたい。 世界の平和を脅かしている最大の要因は、「中国の軍拡」「中国の全体主義」です。（引用止め）

私は、「核を持とうとする胆力」を養うことが以上の議論の大前提だと思料します。これには、言論人が結集して、覚悟を持って、日本国民を先導（煽動ではなく）する必要があります。
　　　（ＨＮ生、品川）
これは、宮崎正弘氏のメルマガに付いたコメントです。

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http://www.melma.com/backnumber_45206/

アメリカ人はどうやら、アメリカが日本を核で脅かし、平和憲法で縛り、

核アレルギーにしておいて、アメリカの「核」で守るのは変だと思っている

ようだ。

「日本人はずるい」と思っているようだ。

アメリカが、核を持っていいと、日本に言うかな？

中国は東シナ海の中間線を越えて日本の領土を調査中だから、

きっと、中に入ってくるよ。

入ってきたら、核を持つと言わないとダメ。脅さないと、中国は

どんどん中国のガス田の海にしちゃうよ。

それがわからないのか？

中国人というものが分かってない。とりあえず、領海に入った飛行機は

打ち落とさないとダメ。（最初は機体を傷めるだけ。

パイロットは脱出するから殺すわけではない。）

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（何度でもコピー＆ペーストだ！）

中国が中間線越え調査　東シナ海、航空機で

【ワシントン１日共同】日本と中国が対立している東シナ海のガス田開発に関連し、中国が今年に入り東シナ海の日中中間線を越えて複数回にわたり、目的を明かさないまま航空機を使った調査活動を行ったとして、日本政府が抗議していたことが１日、分かった。資源調査に向けた基礎的なデータ収集を行った可能性があるとみられている。日米関係筋が明らかにした。
　調査実施にあたり、中国は事前に通告した。日本は、調査の目的に関し情報提供を求めたが、そのまま調査を行った。日本は事態を放置すれば、自らの排他的経済水域（ＥＥＺ）内での中国の活動を黙認することになりかねないとして抗議に踏み切った。中国は回答していない。(2006/4/6)

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=HKK&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006040101004110