不法移民の身柄引き取りに応じない中国
中国を訪問していた米国土安全保障省のチャートフ長官は4月4日に北京市内で行った記者会見の席上、中国から米国への不法移民問題について、「中国当局は米国が求めている不法移民の身柄引き取りについて米国に協力する方針を示し、基本的な取り決めができた」と述べた。5日付で中国新聞社が伝えた。
チャートフ長官は3月14日、「中国から米国に渡った3.9万人の不法移民について、中国側が引き取りを拒否した」と表明。これに対して中国外交部は「米国に協力する方針は一貫したものだが、まず実態を調査する必要がある」と反論していた。
今回の中国訪問中、チャートフ長官は中国司法部の呉愛英・部長、民侯航空総局の楊元元・局長らと会談した。内容について長官は「さらに交渉を進める必要がある」として明らかにしなかったが、「移民自身も被害者だ」との考えを示し、「まず、密入国を手引きする組織の撲滅に力を入れるべきだ」と述べている。(編集担当:恩田有紀)不法移民の身柄引き取りについて
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