マレーシアでは、イスラム教でなくともスカーフ着用
マレーシアは、マレー人を徹底的に保護している。マレー人の
国だから当然だ。でもイスラム教徒の服装まで、
強制するのって、かなり気持ち悪いよ。
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トゥドゥン(頭髪を覆うスカーフ)をめぐるふたつの問題が
国会論戦に発展した。ひとつは学校がイスラム教徒の女生徒に
事実上着用を強制した問題。フランスやシンガポールの学校が
スカーフを禁じたのと逆のケースだ。
政府は国会答弁で「着用を推奨するが、学校側は強制できない」と
いう苦しい言い方で決着を図った。
もうひとつは警察が記念行事で非イスラム教徒の女性警察官に
スカーフ着用を義務づけたこと。
華人系の野党は猛烈に反発したが、アブドラ首相は「日常業務で
着用の義務はないが、記念式典では義務」とあいまいな定義で
一応のケリをつけた。
イスラム教は個人の内面的な問題を超え、その法体系は
社会制度にも影響する。多民族国家でうまくやっていくには、
妥協に満ちた玉虫色の裁定も必要なのだろう。
(野)
マレーシアは、マレー人を徹底的に保護している。マレー人の
国だから当然だ。でもイスラム教徒の服装まで強制するのって
気持ち悪いよ。