国連って、ロシアと中国の道具なの?
【ロンドン=飯塚恵子】ストロー英外相は27日、イラン核開発問題を協議するため、国連安全保障理事会5常任理事国とドイツによる緊急外相会合を30日にベルリンで開くと発表した。
同問題は安保理に付託されているが、議長声明作りが難航している。制裁を視野に入れている米英仏3か国に対し、露中2か国が対話解決を強く主張し、常任理事国の間の対立が解けないためだ。
ベルリン会合はこうした膠着状態の打開が狙い。ストロー外相は「イランに核開発プログラムを放棄させるための『次のステップ』を議論する」と記者団に述べた。
(2006年3月28日
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060328i202.htm
【ウィーン=石黒穣】イランは中部ナタンツのウラン濃縮施設で、濃縮度を段階的に高めるための装置である「カスケード」1基分に当たる164個の遠心分離器の設置をほぼ完了した。外交筋が25日明らかにした。
個々の遠心分離器を連結する配管作業は終わっておらず、カスケードとしての運転には至っていない。遠心分離器164個のカスケードでは、約15年間で、核兵器1個分の高濃縮ウランが生産できる。
イランの採用している設計では、遠心分離器164個のカスケードが基礎単位で、同様のカスケードを多数設けることで、濃縮ウランの大量生産に移行できる。
このため、米欧は、イランがこのカスケードを運転し、濃縮の基礎となる技術を習得することを警戒している。
(2006年3月25日20時36分 読売新聞