EEE会議の紹介
中国の胡錦涛主席がロシアを訪問し、プーチン大統領と露中蜜月時代を派手
に演出しています。両者の話し合いの中で、エネルギー問題が大きく取り上げ
られたようですが、特に問題なのは石油、天然ガスのパイプライン問題です。
現在中国も石油の50%以上を中東に頼っていますが、これを減らすために、
ロシアからの輸入を増やし、2030年までに全輸入の3分の1まで持って行
こうと計画しているようです。そのためには中露間に4,000キロ以上のパ
イプラインを敷設しなければなりませんが、ここで日本との競合問題(どのル
ートを通るか、どのルートの工事を優先するかなど)が起こるわけです。
勿論日本はナオトカヘ抜ける「太平洋ルート」を優先すべきだと頑張っており、
ロシア側も表向きはそれに同意したように見えますが、裏で中露がいろいろ仕
組んでいるように見えます。油断は禁物です。
3/24 EEE会議 http://www.eeecom.jp
EEE会議って、みんなでネットで話し合う意見交換の場のようです。
会員になれば国際会議にも参加できるんだって。
(英語ができないと、意見の交換が難しいよね。)
でも、おもしろい試みだね。一般の人が世界の人と会議ができるなんて。
主催者は原子力の有効利用について熱く語っておられる。
「石油を100%海外に頼り、しかもその90%近くを
中東に依存する日本は、以上述べたようなエネルギー
安全保障上の不測事態に備えて、日頃から万全の対策を
講じておかなければならないが、その対策の1つとして、
原子力発電が最も有望視される。
もちろん、原子力だけで全て解決するわけではなく、
まず省エネとエネルギー効率の向上に一段と努力するとともに、
風力、太陽光などの再生可能な自然エネルギーの開発や
水素エネルギー(燃料電池)の早期実用化にも全力を
注がねばならないが、風力や太陽光については、
エネルギー密度が小さく、発電の絶対量が少ないという点で
必然的に限界があり、水素エネルギーについても、
水素をどうして作るか等の問題があり、これらに過大な
期待を寄せることはできない。
結局のところ、日本として現実的に採りうる最善の
エネルギー政策は、在来型のエネルギー(石油、石炭、ガス、
水力、原子力等)と新しい色々なエネルギー(
風力、太陽光、地熱、バイオガス、水素エネルギー等々)を、
経済性やグリーン性に照らしながら、うまく組み合わせて
(ベスト・ミックス)使用してゆく以外にないが、その中で、
準国産エネルギーである原子力が最も頼りになるものの1つで
あるということは何人も否定できまい。
(ちなみに、日本のエネルギー自給率は主要先進国の中で最も
低く僅か4%だが、原子力を国産エネルギーとして計算すると20%)
原子力の重要性に関連してもう1つ忘れてならないことは、
日本のような技術先進国で原子力の実績のある国が今後とも
原子力発電を継続、拡大することによって石油の消費を減らせば、
その分だけ石油を開発途上国に回すことになり、アジアの
エネルギー安全保障に貢献するということである。
その意味では、日本が原子力を継続、拡大することは国際的な
責務でもあると言っても過言ではないだろう。」