バリ島の階級制度
バリ島はヒンドゥー教なのでカースト制のように階級がある。
階級は4段階に分かれているのだが、高貴な生まれだからといって
お金持ちというわけではないようなのだ。一番下の平民の階級でも
お金持ちはお金持ちだ。上の階級の人の家にいくと、まるで
寺院かなにかのような、石の門があり、大きな中庭があったりするが
先祖をたどっていけば、もともとは地元の王様だったり、祭司のように
地域の政(まつりごと)を司る人だったりする。
階級が上の男子と結婚した女子は、上の階級に上がれるが、
下の階級の男子と結婚した女子は、家から出される。
たとえ実家に帰っても、もう自分の母を「お母さん」と呼べない。
「奥様」というニュアンスで呼ばねばならない。
階級が上の女性と結婚した男性の地位は同じである。
あくまでも男性の地位が大切なのだそうだ。
階級が下の人間の葬式では、階級が上の人間は手を
合わせる必要が無く、外で立っていればよい。
外国人の階級は、四番目よりも下らしいが、外国人だからと
いうことで、バリの人はいろいろ融通をきかせてくれているらしい。