同じ年の人 | 日本のお姉さん

同じ年の人

会社の帰りにお料理学校に行った。その料理学校には、


いろんな場所から、いろんな年齢の人が集まってきている。


いつものように料理をみんなで作り、食事をしてから解散した。


たまたまわたしを含めて三人が、帰り道が同じだった。


一緒に駅まで話しながら歩いていたら、年齢の話しになって


三人とも同じ年だとわかった。一人は専業主婦で、もう一人は


働きながら子供を育てている。「え~!こんな偶然あんまりないよね!」


「まさか同じ年だとは!」「なんか30過ぎたら早かったよね。」とか


言っていると、専業主婦の人が「わたし、酸いも甘いも噛み分けた


今の頭をもったままで、体だけ二十歳に戻りたいわ!」と言う。


働くお母さんの方は、「せっかくここまで苦労してきたのに、また


若くなんかなりたくないわ!」と言う。「あなたは?」と聞かれたので、


わたしは、「若い時は、傷つきやすかったからすごく苦労して


ここまで強くなれたのに、また後戻りするなんて嫌だわ!」と、


答えた。しゃべっている内に駅についた。キップを買いながら


一人が「でも、今までやってきたことに悔いはないわ。一から


人生やりなおしできたとしても、今の人生がいいわ!」と言う。


もう一人も、「さんざん苦労したのに、また若返って苦労するの


は嫌だわ!もし生まれ変わっても、今のままでいいわ!」と、


言っている。わたしも、調子に乗って、


「もし一から出直しできるなら、結婚したいわ!」と言うと、


二人に同時に、「今からすればいいじゃん!!」と言われた。