中国青年報が李さんを更迭
中国の歴史教科書の問題点を指摘した袁偉時・中山大教授の論文を
掲載したら、なぜ中国人民の民族感情を傷つけたことになるのか、
日本人のわたしには、全然わからない。
すぐ傷付く方が悪いと思う。すぐ傷付く人というのは、自尊心が
異常に高い人で、こころに大きな劣等感を抱えている人だ。
こころにそんなに大きな劣等感を抱えている原因をつきとめ、
弱さも強さも自分の中に同時に存在するのだという事実を
直面すればいいのだ。そして少しずつ自己を改善していこうと
勤めだすなら「進歩」することができるのではないか。
目隠ししていては自分の顔が見えないのだ。
顔に泥がついているなら、ついているのではないか?という意見を
言う人を殴り倒すのではなく、
鏡でチェックして、本当ならぬぐえばいいだけだ。
本当ではなかったら、付いていないではないか!と、怒ればいい。
劣等感に裏打ちされた優越感など、害でしかない。
国家も同じことなのではないか?プライドを持って生きることと、
すぐに傷付くような感情を持って生きることは、別のことだと思う。
逆に、ちょっとした記事に目くじらを立てて、編集長を更迭するなんて、
おかしな国だなあと、全世界が不審に思う。
中国は今、世界から注目されている国なのだ。
もう少し紳士的に考え、行動する中国青年報であってほしい。
立派な編集長は国の宝なのではないか?
「中国人民の民族感情を傷つけたか、傷つけていないか」
いったい誰の基準でそうなるのか?
その基準がおかしいとは、中国では誰も考えないのか?
共産党中央宣伝部に劣等感があるのではないか?
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【北京=末続哲也】中国有力紙「中国青年報」の付属週刊紙
「氷点週刊」が共産党中央宣伝部から停刊処分を受けた問題で、
青年報は16日、氷点週刊・編集長の李大同氏を更迭した。
関係筋が明らかにした。
氷点週刊は3月1日から復刊される見通しだが、同紙は以前の
ような自由な編集方針をとれないと見られる。
李氏は、青年報傘下の研究機関に配属された。
同氏更迭は言論統制を強める党中央宣伝部の意向をくんだ
青年報上層部の決定と見られる。
また、氷点週刊の復刊は国内世論に配慮した結果という。
停刊事件は、氷点週刊が先月11日、中国の歴史教科書の問題点を
指摘した袁偉時・中山大教授の論文を掲載したのが直接の原因。
宣伝部は、「中国人民の民族感情を傷つけた」などとして停刊処分を
決めたが、すぐに李氏は反論書簡を公表。
さらに、党監督機関・中央規律検査委員会への異議申し立てにも
取り組んでいた。
今回の停刊処分を巡っては、朱厚沢・元中央宣伝部長などの
元党幹部ら13人が2日付で共同声明を出し、宣伝部に対し
「言論の自由のはく奪だ」と非難、同紙復刊やメディアの権利を守る
法律制定などを求めるなど、波紋を広げていた。
また、同紙編集部には復刊を望む読者の電話が連日、多数
かかっていたという。
しかし、党指導部は、貧富の格差拡大や腐敗の横行などを受けた
庶民の党に対する不満の増大に危機感を強めており、世論を左右する
言論機関への統制に一層力を入れている。
このため当初から、「復刊しても李氏は更迭される可能性が高い」
(中国筋)との見方が広まっていた。