飼い猫が入院
飼い猫のB君が、入院した。
食べ物を食べなくなって2日で一気に600グラムも痩せたので、
病院に連れて行ったら、肝臓が悪く、しかも貧血になっていると
言われた。脱水症状もひどく、食べていないので皮下に点滴するの
ではなく、静脈に点滴するので、入院しないといけないと言われた。
一日入院すると一万円かかるそうだが、仕方が無い。
B君は、もともと猫エイズにかかっているのだが、エイズが発症したの
かもしれないとも言われた。蓄膿症がずっと治らなくて、
抗生物質や、インターフェロンを注射しても、なかなか青っぱなが
止まらない。もらった粉薬を飲ませたら、胃の中に入っていた
キャットフードごと吐いてしまった。それから何も食べなくなったのだ。
B君は、もともと捨て猫で、保護された時は、疥癬(かいせん)だらけで
顔がぐちゃぐちゃだったそうだ。保護器に積極的に入ってきた猫
ちゃんで、ガリガリだったそうだ。この猫が空き地に現れた前の晩に、
近所の人が、大型トラックが止まる音を聞いている。
B君は、車に乗せると窓から外を優雅に見学したりして、妙に落ち
着いている。普通の猫だと、車に乗せるとずっと鳴きっぱなしで、
うるさいんだけど、B君は車に慣れているのだ。
元の飼い主は、トラックの運ちゃんか、よく車にB君を積んで移動
していた人かもしれない。疥癬になったので、捨てたのだ。
ひどい。疥癬になったら病院に連れて行けば治るのに!
B君は、体は大きいのに大人しくて、保護された後、どなたか
飼い主になってくれる人がいないか、インターネットで募集を
してもらっていたようだ。長い間、誰ももらってくれなくて、
他の猫にいじめられていたので、しばらくわたしが預かってあげる
ことにしたのだ。でも、情が移ってそのままわたしの猫になった。
わたしの猫になって幸せなのかどうか知らないが、わたしの
N猫ちゃんのことを気に入って、常に追いかけ回していたので、
N猫ちゃんには、ストレスの種だったのかもしれない。
去勢してあるのに、ずっとN猫ちゃんに恋をしていた。
N猫ちゃんは、13歳で死んでしまった。B君も背中に白髪が
混じってきたので、結構年をとっているはず。
B君を預けて診察室を出たら、自力でうんちができない猫を飼っている
女の人で、毎日お医者さんにうんちをだしてもらいに病院に
通っている人が、「私の猫も、食べなくなって600グラムも痩せたけど、
入院したら直ぐなおりましたよ。」と、言ってくれたので、
ちょっと気が楽になった。今から病院にB君の様子を見に行ってきます。
自分の猫が病気だと、やっぱりブルーになる。
子供が病気になったら、親はもっとブルーになるんだろうな。
ちょっと、子供を育てているお父さん、お母さんたちの事を想像した。
みんな頑張って育てているんだな。