フィリピンで生きるルビーの赤ちゃん
夜中にフィリピン人のルビーと結婚した日本人の男の人を
追いかけた番組を観た。半分寝ながらだったので、良く
覚えてはいないが、ルビーは二人目の赤ちゃんをフィリピンの
実家で産んだ時に、そのまま帰らぬ人になってしまった。
ルビーの赤ちゃんは、心臓に欠陥があり、血流が悪くて
酸素が60%しか肺に届いていなくて、時々赤黒くなる。
お父さんの収入は、普通の女子事務員ぐらいしかないので、
親戚にお金を借りて、心臓に人口血管を入れる手術を
フィリピンの病院で受けた。日本で、働いたお金は、
毎月5万円ずつ送っているが、ルビーの実家は、働き手が
誰もおらず、ルビーの姉や妹夫婦全員が日本のお父さんの送る
5万円で生活しているんだという。
ルビーの赤ちゃんは、喘息もあるので、毎日薬を使っている。
その費用がバカにならない。
でも、ルビーのお母さんは一生懸命孫の世話をしている。
赤ちゃんは1歳の誕生日を迎えた。
日本のお父さんは、またあちこちからお金を借りて
長女を連れてフィリピンに向かった。赤ちゃんの容態を
病院に聞きにいくためと、ルビーの昇天記念会に出るためだ。
赤ちゃんはあと2年したら、また心臓の手術が必要で、
今度は医療が進んだ日本で手術を受けるように医者に
言われた。日本のお父さんは、途方にくれている。
どうしたらいいのだろう?ドキュメンタリーはそこで
終わった。日本政府が病気の赤ちゃんを、日本で手術が
できるように取り計らってくれないものなのか。
移植手術が必要な子供は、なぜ全員アメリカに行かねば
ならないのか?日本では子供の臓器移植の提供者を
つのらないから、移植は無理なのだそうだ。
そんな法律は変えたほうがいいのではないか?
アメリカに行って臓器移植を待つために、日本人がボランテアで
お金を出し合って、何人かは手術がうまくいって、帰国している。
子供の臓器提供者が現れず、そのままアメリカで亡くなる
日本の子供もいる。
フィリピンで、人口血管で生きるルビーの赤ちゃんは、移植が必要なのか
どうかはわからないが、何とか助かる道は無いのだろうか?
ドキュメンタリーは、日本のお父さんの悩める姿を写して終わったが、
病気の子供が、お金がある無しにかかわらず、必要な治療が受けられる
日本であって欲しいと思う。
日本の国民は健康保険に入っていて、治療費が一ヶ月6万円以上かかる
場合は、申請すれば、ほぼ全額政府が返してくれることになっている。
すばらしいシステムだ。また、現金が手元になければ、病院に相談すれば
貸してくれることになっている。ベットのレンタル料や寝巻きレンタル料は
自費で払わねばならないが、貧乏でも治療が受けられることになっている。
日本の良いところは、このまま残してアメリカのマネなどしないで欲しい。
臓器移植が必要な子供にも、日本でドナーをつのることは無理なのか?
もしも、自分に子供がいて、死んでしまったら、他の病気の子供に
臓器を提供する親がどれだけいるだろう?
日本では問題が多すぎると政府が思って、子供の移植手術は実際には
行われていないが(大人の臓器は子供には大きすぎて使えない。)
そろそろ、新しいやり方を考える時期なのではないか。
臓器提供を待つアメリカ行きの子供のための募金の応募が、なんだか
多すぎる。
フィリピンで生きるルビーの赤ちゃんも、もしかしたら移植が必要になる
子供なのかもしれない。元気に生きて欲しいと思った。