ナルニア国物語 | 日本のお姉さん

ナルニア国物語

ナルニア国物語は、C.S.ルイスというクリスチャンの学者が


書いた物語です。彼はひっこみじあんな性格の学者で、


長い間独身ですごしました。オックスフォード大学でギリシャ語に


熱中し、大学では古典で最優秀になりました。


第一次世界大戦で負傷したあと、また大学に戻り、母校で


30年間英文学教授をつとめ、のちにケンブリッジ大学に移り


中世・ルネッサンス英文学の主任教授として名声を得ました。


1940年に出したキリスト教についての本では「苦難の問題」、


1942年の「悪魔スクリューテープの手紙」が有名です。


1938年には「沈黙の星からのがれて」「ペレランドラ」という


SF小説を4冊書きました。


1936年の「愛のたとえ」という小説ではイギリスの


ホーソンデン賞を獲得。


1950年から7年の間に、たてつづけに「ナルニア国物語」を


書き上げました。


最初の物語は、1950年の「ライオンと魔女」


白い魔女に呪われたナルニアを救うために、偉大なるライオン、


アスランがピーターたち四人の子供達と共に、魔女の力を


砕きます。


クリスチャンの作品らしく、イエス・キリストの姿がライオンの


アスランに重なります。


1952年「カスピアン王子の角笛」


1952年「朝びらき丸南の海へ」


1953年「銀のいす」


1954年「馬と少年」


1955年「魔術師のおい」


1956年「さいごの戦い」


ナルニアの物語は全体がナルニア国の始まりと終わりまでを


結ぶ大きな川の流れのような一大ファンタジーなのです。


彼は「さいごの戦い」でイギリスのもっとも優れた児童文学と


して、カーネギー賞を受けました。ルイスは「子供のための


物語こそ、わたしのいわなければならない事がらにとって、


最良の芸術形式だから。」とも、「わたしは自分が読みたがる


ような本を自分で書いたのです。」とも言っています。


ーー訳者 瀬田貞二のことばから抜粋ーー