中国人のチャン・ツィイーが「SAYURI」の主人公をやる理由
11月28日
日本の国技館で映画「SAYURI}のワールドプレミアが行われた。
日本を代表する国技館で行われたのは日本の主宰者の意向で、
アメリカで行われるワールドプレミアは、日本的な要素は無いようだ。
「SAYURI」はあくまでも、西洋人の映画。
日本人が主役なのになぜ、中国人のチャン・ツィイーが演じるのかは
日本人も中国人もわからない。
ロブ・マーシャル監督がチャン・ツィイーを使いたかったからか、
中国人にも受けるように主役を中国人にしたかだろう。
(チャン・ツィイーさん)
「今はまだ映画の中にいるような興奮を感じています。今回、非常に貴重な、特別な経験をさせてもらったことを、まず感謝します。同時に、スクリーンの裏側には、沢山のスタッフの血や汗、努力があったこともお伝えしなくてはいけません。わたしはこの映画を愛しています。我々アジアの俳優にこんなに素晴らしいチャンスをくれたこと、ロブ・マーシャル監督にありがとうを言いたいです」
http://blog.livedoor.jp/sayuri_blog/
ジャパン メール メディア(JMM)で記事を書いておられる
ふるまいよしこさんによると、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883440397/jmm05-22
中国人はチャン・ツィイーが渡辺謙に組み敷かれるシーンが
気に入らないらしく、インターネットで面白い書き込みがなされているとか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
映画『さゆり』で主役の芸者を演じる中国人女優の章子怡
(チャン・ツィイー)が物議をかもしているということを最近知った。
その内容ものぞいてみると、非常にストレートである。
「章子怡が演じる日本の芸者『さゆり』は劇中、日本人俳優渡辺謙の
豪商とベッドシーンを演じるが、そのカット写真が公開されるや、
ウェブ上にはつぶてが雨のように降り始めた。
ある人は章子怡が日本人に組み敷かれる様子を見て、
『穴があったら入りたいと感じた』というし、また章子怡のこのような
行動は国の体面を辱めるものであり、『中国全人民のメンツを
つぶした』と罵倒し、さらに『買身、売国、切り刻んでやっても
物足りない』と罵詈雑言を尽くす人もいた」
(「宋元霞・章子怡はなぜ日本人男に組み敷かれるのか」
鳳凰網・11月4日)
このウェブサイトのリンク先のページには、さらに章子怡自身が
かつて言ったという「わたしはきれいで独身なんだし、男の人が
わたしに興味を持たないわけはないでしょ!」とか、
「わたしは他人が着ないものを着、他人が言わないことを言い、
他人がやらないことをやるのよ!」とか、「わたしはアメリカの
ファンの方が好き、だって彼らはエチケットを知っているもの。
中国でファンと一緒の写真を断ろうものなら、
彼らはすぐに『二度とあんたの映画なんて見ない』って言うし」
などと、中国人にとってはなかなか刺激的な豪語録が並んでいた。
(「章子怡的語録:世界で最も美しい服は和服」鳳凰網・11月4日)
章子怡という女優はその演技力はさておいて、根性においては
ただものではない。そんな彼女が直面する社会から彼女に向け
られたバッシングに対しての反論意見も、またそれなりに中国人の
痛いところを突いていて面白かった。
「章子怡に向けられた怒りには、結局のところある重要な発奮
要素、つまりオンナの身体の存在が見え隠れしている。
夫権思想が狭隘な民族主義思想と合して一つになり、
それが社会的潜在意識に転化されたとき、女性の身体は
単純に彼女自身のキャリア生命というばかりではなくなり、
またただの男性の付属品であるばかりではなく、男性
及びその主導的種族が共同で所有する財産になってしまう。
そうやって、異民族の侵略時において女性の身体には道徳的
な『純潔』維持の要求が突きつけられるばかりで
なく、それが女性独特の民族責任にまつり上げられることは、
古今東西みな同じである」
(「宋元霞:章子怡はなぜ日本人男に組み敷かれるのか」同上)
「最近ではスターが中国人のメンツを代表するなどと報道される
ようになり、章子怡がズボンを脱いで白いお尻を出しただけで
男たちの餌食となる。…(略)…愛国の志
士さんがいう『彼女は一人の日本人に蹂躙されたのではなく、
すべての日本人に蹂躙された! 彼女一人が日本人に蹂躙された
のではなく、すべての中国人が日本人に蹂躙されたのだ!
彼女は中国人に恥辱を与えたのである、
そんな女を中国人と呼べるか?』なんて、つまんないこと
この上ない。
どこからすべての中国人が日本人に蹂躙されたって話が
出てくるの? もし、あなたが章子怡のお尻があなた
個人の顔を代表するっていうのならそれはそれでも構わない。
けれども中国全民をそこに引き込まないでくださいな。
そんな言い方を聞いていると、日本人がわたしを蹂躙した
のではなくて、あなたがわたしを蹂躙しているようにわたしに
は感じられてくる。
なんで章子怡のお尻がわたしの顔なの?
中国人の顔になってしまうわけ?……章女史一人のお尻
を全中国人のお顔にたとえたあなたこそ愛国どころか、
中国の13億人を侮辱しているじゃない」
(「章子怡的語録:世界で最も美しい服は和服」同上)
「さゆり」は『芸妓回想録』というタイトルで現在、公開
上映に向けて中国当局の検閲を受けているところだという。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中国好きな方はこちらから、無料メルマガJNMを登録してみては?
JMM(ジャパン メイル メディア)のメルマガ
http://ryumurakami.jmm.co.jp/kaijo.html
~~~~~~~~~~~~余談
日本に住んでいる芸能人のダニエルさんは
この映画を観ていると、中国人の英語のなまりと
日本人の英語のなまりの差が気になって気になって
仕方がなかったんだって。
わかるような気がする!