女の友達から絶交される経験 | 日本のお姉さん

女の友達から絶交される経験

今日は、めったに無い経験をした。一年ぶりにあった友達に


絶交宣言をされたのだ!実は去年から友達をやってられないと


思っていたそうだ。全然そんなそぶりはなかったので、びっくり


したし、無意識のうちに今まで彼女を傷つけていたということに


驚いた!一年も会えなかったのは、彼女が忙しいからだと


思っていた。もうすぐ20年になる付き合いだったが、コップに


水がたまるように、いろんな事が積み重なって、去年我慢が


できなくなったそうだ。確かに何年も前の事をいろいろ言われた。


彼女は過去にわたしから受けた傷を全て覚えていて、その傷を


今日、語ってくれた。おさなじみのような友達だったので、今日で


お別れするのだと思うと寂しくなって泣いてしまった。


20年間、彼女とは楽しく一緒にしゃべっていたと勘違いしていた。


彼女も楽しく過ごしているのだと思っていた。いろいろわたしが言った


ことや、したことで気に入らなかった事を20年分説明されると、


中にはもっともだと思われる事もあったが、わたしの性格に関する


事もあったので、今後改良できるかどうかはわからない。


今まで性格が合わないのに、我慢してくれていたらしい。


今日は定年退職したとたん、奥様に離婚をしてくれと迫られたおじさんの


気分が良くわかった。なぜ今までいろいろ感じていた事を20年間


黙っていたのかと聞くと、わたしのパワフルさに圧倒されて言えなかった


とのことだった。わたしは、彼女を一番大事にしていなかったのだと


言われた。いつも、他の人を大切にして、彼女を一番大切にせず、


いろいろな決断や彼女に真っ先に報告するべき事を、何も言わずに


一人で決めてしまい、いつも事後報告で驚かされていたのだという。


細かな報告を怠るということが、彼女を大切にしていないという事なのだ


そうだ。そういえば、わたしは、何かをする時、誰にも相談しないし、


報告もしない。いつも自分一人で決めて実行している。いつも、終わってから


友達にしゃべっている。それが冷たく感じられたのかもしれない。


そういえば学校でもトイレは一人で行っていた。会社でも女の子たちと


弁当は一緒に食べなかった。ひとりで外で食べていた。おじさんたちに


囲まれて平気で中華レストランや場末の食べ物屋さんでお昼の定食を


食べていた。お昼やすみは自分の時間なので、ご飯を食べたら手紙を


書いたり、本を読んだり、英語や中国語の勉強をするのが好きなのだ。


女の子としゃべるのは実は苦手なので、できるだけ避けたいというのが


本音だ。何かを決める前に友達に話すという事は全く考えていなかった。


突然の絶交宣言にびっくりしたのと、今まで彼女の事を全然知らずに


いたことを知らされ、結構ショックだった。


最後に別れるときに「わたしの事は全部忘れて!」と言われた。


20年分のいろいろな出来事を全部忘れるなんてできっこない。


過去が全部良くなかったなんて、否定したくない。それは自分を


否定することではないか。忘れてなんてなぜ言えるのかわからなかった。


「友達はフィフティーフィフティーのはずだから、今まで受けた恩は全部


返しているはずだ。」と言われた。わたしには、「返す」という考え方が


わからない。恩を受けたら返すという考え方はすごく日本的だと思った。


無償の愛の行為には「おかえし」など必要ないはずだ。「ありがとう」と


言って受け入れたら、それでいいはずだ。「返しているはずだ。」と言われて


悲しかった。人間はどんどん変わるのだ。


彼女は、どんどん変わっていったのに、わたしは、ずっと20年変わらずに


いたので、かみあわなくなったのかもしれない。


最初から性格が合わなかったのかもしれない。彼女の説明によれば、


若い時は我慢できたのだが、歳をとったので我慢できなくなったそうだ。


「もっと成長して自分に自信が付いたら連絡してくれていいよ。」と、


彼女は難しいことを言った。最後に「またね。」と言われたが、わたしには


その言葉がもう信じられなくなっていたので「10年後に、、、。」と言って


別れた。彼女の求める人間になれたという自信が付くのには10年かかる


だろうと思ったから。寝耳に水って、このことだ!


今までわたしに起こったできごとが悲惨過ぎて、話しを聞いているだけで、


気分がめいると言われた。


わたしは見事にサバイバルできて、元気に生きているのに、彼女には


聞いているだけで辛かったようだ。


「今日のことだって、直ぐ忘れるよ!」と、彼女は言った。そうだね。


今日はびっくりして泣いてしまったけど、サバイバルできるはず。


もっと辛いことだってあったけど、サバイバルできているからなあ。


こんな事で負けるもんかと思う自分がいる。


わたしは、自分が好きなのだ。強くて憎たらしくてへこたれない自分が


大好きだ。でも、彼女の忠告は、愛から出ている部分もあると思うので、


これから付き合う人には、何かを決める時は事前に報告をするなど、


少し気を付けようと思った。ああ、でも別人になれる自信は無いな。


20年間、騙(だま)されていたような気分になった。