スーパー銭湯の薬入りの蒸し風呂
スーパー銭湯に友達が連れて行くと言うので、ありがたく連れて
行ってもらった。車の運転はわたしなの。スーパー銭湯には、
サウナや蒸し風呂もあってやっぱりスーパーと名が付くだけあって
ゴージャスだった。蒸し風呂の中にカメが置いてあって
田七とかよもぎなどの薬草が入っていて、その部屋全体が
よもぎなどの、何とも言えず体に良さそうな香りがしていた。
呼吸器系が弱い人には効きそうないい感じの湯気がいっぱいに
立ち込めていて、立っているだけで気持ちがよかった。
露天風呂もあって、山の中の温泉に行ったような気分になった。
日本人は、この「行ったような気分」になるのに弱い。
11月になって、秋が深まり紅葉の季節なのだが、山の中や林に行って
季節を楽しんでいる人は実は少なくて、みんなテレビなどの映像や
街の飾りつけなんかで、秋を楽しんだつもりになっているのかも。
田舎に家がある人は、駅に行ったりするだけで十分自然が楽しめて
いるのだろう。人間はなるべく自然に触れていないとおかしくなるような
気がする。スーパー銭湯では、田七とよもぎの香りに触れることが
できたのが一番良かった。団地の庭にわざわざ他の所から持ってきて
植えていたよもぎと、山で購入した薬草のゲンノショウコは、団地が雇った
シルバー掃除隊さんに雑草と判断されて根こそぎ引っこ抜かれ、
後には平らな地面が残っているばかり。ちゃんと柵で囲んで、薬草と書いた
プレートを付けておいたのにな。シルバー掃除隊さんは戦争に行ってきたような
頑固じいさんたちの集団なので、文句も言いにくい。やはりベランダ栽培しかない。
よもぎは虫さされにも効くらしい。よもぎもちにしてもおいしい。よもぎもちの
作り方は知らないが、よもぎの味も香りも大好きだ。
こんどベランダ栽培が上手くいったら、自分の家のお風呂に入れて薬草湯に
してみようっと。ついでに近所のお年寄りによもぎもちの作り方も聞いて
作ってみようかな。