インドネシアのミッション系女子学生に対するテロ
インドネシアでは、2億以上いる人口の87%がイスラム教。
6%がキリスト教だ。
イスラム過激派は、ここ2年の間にマルク島北部やスラウェシ島で、
多くのキリスト教徒を殺害した。
マルク島南部にはイスラム教徒が多いが、南部にはキリスト教徒が多く、
マルク独立を狙うイスラムの過激派は、1999年から2002年の間に
9000人、2002年からは1000人のキリスト教徒を殺害し、
23のキリスト教会を焼きうちにした。
2003年から2004年のこの地方でのキリスト教徒に対する
爆破テロは20件。
10月29日には、スラウェシで、黒い覆面をかぶった複数の者が
3人のキリスト教徒の女子高校生を拉致し、首をはねた。
切り離された首は警察所の門の前と、教会の前に置かれていた。
11月9日も2人のキリスト教徒の女子高校生が狙われ、顔を銃撃され
重症を負った。警察は、イスラム過激派の逮捕に熱心ではなく、
何人かのキリスト教徒がジャカルタで抗議のデモを行ったばかり。
アメリカやオーストラリアがインドネシア政府によるイスラム過激
派の取締りを強化するよう要請しない事件では、インドネシア
政府の動きは鈍いようだ。
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【ジャカルタ29日共同】インドネシア東部スラウェシ島の中部ポソで29日朝、キリスト教会付属の高校に登校途中の女子生徒3人が何者かに襲われ、首を切断され殺害された。警察によると、1人の頭部は教会の前に置かれていた。AP通信によると、ほかに1人が重傷を負った。
ポソ周辺では2000年から01年にかけてイスラム教徒とキリスト教徒の激しい抗争が起き、1000-2000人が死亡した。今回の事件は、イスラム過激派が抗争を再燃させるため起こした犯行との見方が強い。
中スラウェシ州警察によると、犯人は複数で、マスクで顔を隠し刀で生徒らを襲った。事件を知ったキリスト教徒数十人が警察署に詰め掛け、徹底捜査を要求した。
【ジャカルタ9日時事】インドネシア東部スラウェシ島中部の町ポソで8日夜、女子高校生2人が2人組の男に顔などを銃撃され、重傷を負った。同地では10月29日、3人の女子高校生が登校途中に何者かに首を切断される事件が発生したばかり。社会不安をあおり、宗教抗争を再燃させる狙いがあるとみられている。