インフルエンザを防げるマスク!?絶対売れるね!
資生堂は、インフルエンザウイルスの感染力を抗体反応で失わせるマスクを11月中旬から売り出し、マスク市場に本格参入する。日用品事業の強化策の一環で、インフルエンザの流行や花粉症の増加で急伸中の市場に高機能商品を投入し、シェア拡大の足がかりをつかむ狙いだ。
高密度の布を使いウイルス侵入を防ぐ一般的なマスクは、布の表面で乾いたウイルスが再び飛散する可能性もある。資生堂の新商品「ナノブロック」(7枚入り、税込み希望小売価格1365円)は、ダイキン環境研究所(茨城県つくば市)が開発した「バイオ抗体フィルター」を利用。すり込まれた抗体がA香港型、Aソ連型など代表的なインフルエンザウイルスと免疫反応を起こし、感染力を失わせるという。
国内のマスク市場で約2割のシェアを持つ最大手のユニ・チャームによると、04年度の市場規模は102億円。昨冬のインフルエンザの流行や今年春の花粉の大量飛散で、03年度の59億円から急拡大している。
資生堂はナノブロックを全国の調剤薬局で扱い、来年2月までに10万個の販売を目指す。