イラクの気持ち
イラク人にイギリスがアンケートをとったら、
約半分のイラク人が、在イラクの外国の軍を攻撃するのは
正しいと考えているということがわかった。
でも新しい政府には、まだまだ治安を維持する力はない。
強盗や略奪部隊などが現れて、政府がうまく
イラクを治めることができなかったら、イラク人は、
アメリカを責めるのだろう。何をやっても、イラク人は
満足はしない。
フセインは悪い大統領だったが、各地の治安は悪く
ならないよう、がっちり抑えていたのだ。
イラクを治めるのは、独裁者でなければならなかった
のだろうか。悪い大統領でも、アメリカがイラクに
侵入してきたのには、腹が立つことだろう。
これでイラクがシーア派が治める国になってしまえば、
イランと組んで、いっそう恐ろしい国になるのではないか。
アメリカが戦争を始める前から、エジプトもそんな懸念を
発表していたのを思い出した。
最近アルカイダの幹部が、イラクのテロリストにあてたメールが
アメリカによって発見され、公開されていたが、
「もうすぐアメリカはイラクから撤退する。その時がチャンスだ。
多くの同士をイラクに呼び寄せ、タリバンのような組織を作り、
イラクを聖戦の拠点とするのだ。
公開処刑で首を切って見せるのはあまり気持ちの
良いものではない。」という内容だった。
アルカイダも、同士であるテロリストが
インターネットで人の首を切る様子を流すのはまずいと
思っているらしい。これによると、イラクは、タリバンのような
組織に乗っ取られ、アフガニスタンと同じようにテロの
拠点となるようだ。そうならないよう、新しいイラク政府は
外国の軍抜きでがんばらねばならない。
イラン化しても、タリバン化しても、世界を脅かす国に
なりそうだ。アラブの国は、民主化の意味を理解して
いるとは思えない。
イラクが民主的な国家になるためには、アメリカ主導ではない
国連の援助がこれから必要になると思う。
でも、日本の自衛隊はさっさと帰ってきて欲しい。
イラク人や、他のアラブの国にはどうしても
日本の自衛隊はアメリカが遣わした部隊という
悪いイメージがあるようだ。
水道工事も終わり、委託でイラク人に小学校や道路の
修理をやらせ、自衛隊自身は毎日宿舎で待機中
であるなら、もう用はないのではないか。
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【ロンドン23日共同】英国防省がイラク国民を対象に実施した秘密の世論調査で、回答者全体の45%が駐留英米軍に対する攻撃は正当化されると考えていることが分かった。23日付の英紙サンデー・テレグラフが伝えた。
英米など多国籍軍がイラクの治安改善に役立っているとの答えは1%足らずで、南部サマワに自衛隊を派遣している日本政府にとっても無視できない結果だ。
調査によると、英米軍に対する攻撃を支持するとの回答は、英軍が管轄する南部マイサン州では65%に達した。サマワを含むムサンナ州の数字は不明。
多国籍軍の駐留に「強く反対する」としたのは82%で、3人に2人は駐留によって治安が悪化したと答えた。