インドネシア スラウェシ島 くわがた
インドネシア 南スワウェシでは、日本人向けに
クワガタが乱獲されている。
村人は畑しごとをせずに、毎朝ジャングルに入って
クワガタ取りに夢中だ。
最近日本では、このクワガタとの雑種が見つかっている。
日本のクワガタと、混ざってしまったのだ。混血のクワガタは
日本のクワガタを絶滅させる恐れがある。それだけではない。
このクワガタはジャングルの野生種だ。寄生虫やダニや
ジャングルの未知の細菌を持っている可能性があるのだ。
また、スラウェシの貧しい村人は、生きるためにジャングルで
蝶を採集する。子供達が、蝶を捕って外国人に直接売っている。
南スラウェシでは、以前は300種もの蝶がいた。今では
60種あまりしかいない。絶滅危惧種の蝶ですら、ためらう事無く
採取されて、売られていく。蝶の採取ができないはずの
自然保護区にも、村人は入っていく。蝶やクワガタを買う者がいる限り、
彼らはジャングルに入っていくのを止めないのだろう。
日本のクワガタブームが終わる頃、ジャングルには何が残るのだろう。
ー今日のテレビからー
貧しい南スラウェシの人がクワガタや、蝶や絶滅危惧種のバビルサ
(ブタに鹿のような角が生えた珍しい動物)を殺さないためには、
外国人がインターネットで、軽々しく注文できないようにする必要が
あるだろう。また、貧しい村民が他の収入源を持つよう指導する
ことも必要だ。クワガタや蝶を輸出向けに特別に繁殖させる
プロジェクトを立ち上げるなど、これ以上ジャングルを荒らす事を
止めさせる対策をとらねばならない。蝶の繁殖方法など、専門家で
なければ無理だ。日本政府が専門家を雇って、南スラウェシに
派遣することはできないのだろうか。