スーダンのディンカ族の囚われの女性たち。 | 日本のお姉さん

スーダンのディンカ族の囚われの女性たち。

スーダンの南で今起こっている本当の話し。

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ランテリジャンより、

スーダンの女囚

ランベック(南)の女性の刑務所でダボラは、4日前に生まれた赤ん坊を抱いている。『姦通罪』を宣告され、まったく子供の面倒を見ないポリガンム(一夫多妻)の夫を捨てるために、ダボラは非衛生的で窒息しそうな牢獄で生きようとしている。

3つの窓がある建物には、10人ほどのまだ若い女性たちが、座っているか、汚れたシーツの上に横になっている。全員小さな子供を抱いているが、子供は裸で見るからに栄養状態が悪い。むっとする暑さと淀んだ空気が立ちこめている。

女囚が生活しているこの部屋には、ベッドも、蚊よけも、電気も洗面台もない。「以前は台所があったんのですが、内戦で爆破されました」と、残骸を指差しながら刑務所の看守ジョクは言う。「『人間の権利』団体の人たちが大勢来ましたが、何もしてくれません。ハルツーム政府は助けてくれないし、南スーダン当局にはお金はありませんから。」

ランベックのカトリック教会が、囚人に食料を運んでくるか、それぞれの家族の世話になっている。ランベックは、ハルツームの南800km、南スーダンの臨時首都だ。今年の1月、21年間におよぶ内戦を終結させた。

これらの女囚のほとんどは、ディンカ共同体評議会で審問を受けた後、ランベックの高等裁判所で、姦通罪により3ヶ月から6ヶ月の服役を申し渡された。“私生児”を腕に抱くダボラ・ニュアコル・マクアクは、自分の年齢もわからない。「夫が4人の子供を育てるお金をまともにくれないので、生活はすごく大変になったわ。」それで“自立”して生きるために“別の男”を見つけたのだという。

ディンカ共同体でこの地域のほとんどの部族に、ポリガミーは普及している。尊敬されるためには、多くの妻をめとらなければならない。世界食料計画のジャレッド・オムヤンゴ氏によれば、「ディンカは、不貞と行きずりのセックスに対して非常に厳しく、売春はほとんどない。それでエイズ感染者が少ないんですよ」

マロク25歳は、やせ細ったこどものために、小さな紙を振ってわずかな風を送っている。彼女も『姦通罪』で服役している。「夫が持参金をくれないし、家畜のようにされたわ。」ノラ24歳はすでに6ヶ月刑務所にいる。殺人罪で3年の刑だとジョクが説明した。やはり子供を抱いて、虚ろな目で詳しく語った。「ある日、男に襲われそうになったので、バットで殺してしまったの。」とジョクが通訳した。

ジョク看守は、建物の老朽化を嘆いている。何人かは、夫と暮らすより、特に強制結婚だった場合、刑務所にいるほうを望むという。「そのうちちょっとは良くなるって、言うんです。」看守は、彼女たちの過ちを避難できないと思っている。「悪いのは夫の弱さなんですから。」


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ディンカ族は、南の湿地帯で暮らす部族で、牛のミルクが主食。

牛の糞を焚いて蚊を防ぐ。たまに牛の体を切って血を飲む。

北のイスラムの原理主義のスーダン政府とは最近内戦が終結したばかり。

内戦で国は荒れている。スーダン政府がディンカの村や畑を焼いたり、

村ごと皆殺しにしたので、昔の生活スタイルは破壊されている。