蜜月ぶりを見せ付けた。
中ロ首脳、米の単独行動主義をそろってけん制・国連演説
【ニューヨーク=桃井裕理】中国の胡錦濤国家主席とロシアのプーチン大統領は15日、ニューヨークで開いている国連総会特別首脳会合で演説した。胡主席は「各国が選択した社会制度や発展の方向性は尊重されなければならない」と強調。プーチン大統領は「国連が対テロ戦の中心であるべきだ」と訴え、名指しは避けたが、そろって米国の単独行動主義をけん制した。
胡主席は「文明の多様性は人類社会の基本的特性」としたうえで、「文明の多様性を守り、国際関係の民主化を促進しなければならない」と強調した。プーチン大統領は「国際社会が協力してテロ対策を強化すべきだ」と主張するとともに、「国際機関は皆のものである」と述べ、国連でも強い発言権を行使しようとする米国の姿勢への批判をにじませた。
米の単独主義に対抗し、多国間主義を主張する中国はロシアと急速に接近し、米への対抗軸を打ち出しつつある。両首脳は5月と7月に胡主席がロシアを訪問した際に首脳会談を開いたのに続き、14日にも会談し、蜜月ぶりを見せつけた。 (12:45)