明るい月夜の楽しみ方 | 日本のお姉さん

明るい月夜の楽しみ方

月が明るい夜だから、ベランダに出てお夜食を食べた。


お好み屋さんが作ってもたせてくれたおにぎりを、


ベランダに座って食べた。ベランダに住んでいるネコが


大きくごろごろ喉を鳴らしていた。涼しい風が吹いていた。


南の島の夜のようだった。はだしの足もとを4カ所蚊に


くわれた。痒いので部屋に戻ったら、電話が鳴っていた。


友達から電話だった。今日、教会に行く日じゃなかった?と、


聞かれた。忘れてベランダでくつろいでいた!お好み焼き屋で


優雅に晩ご飯食べてたなあ。あの時から忘れていたんだ。


今日は仕事が忙しくて、一度にやる仕事を四つも抱えていて、


それでも二つはできたし、タオル当番もやったし、お昼の


電話当番も、、、


あっ!夜の戸締まり当番は忘れて、チェック用紙に何も


書かずに残業して帰った!明日、早く会社に行って、チェックを


入れておこうっと。忙しいのに楽しく仕事ができたのは、


わたしの仕事ができあがるのを、ふたりのイケメンが残業して


待ってたから。仕上がったら、こころから喜んでいるようで、


「お疲れ様でした!」と、笑顔で言ってもらえたから。


仕事してお金もらって、会社のイケメン達に喜んでもらえたら、


贅沢すぎるねえ。お腹が減ってお好み焼き屋に行ったら、


おいしい白身魚とさつまいもと、れんこんとピーマンの天ぷらと、


きゅうりとじゃこと、わかめとみょうがの酢の物と、


タケノコとにんじんを炊いたのと、枝豆が出てきたの。


お好み焼き代もおかず代も、隣に座った奥さんが払ってくれたの。


なんだか愛されているって気分になった。


神さま、ありがとう。隣に座った奥さん、ありがとう。お好み焼き屋の


おばさん、おいしかった。ありがとう。お夜食もありがとう。


南の島に行かなくても、同じような夜風が吹いていた。


夜なのに白い雲が流れているのが見えるほど、明るい月夜だった。


南の島に住む友達のことを思い出しながら家に帰ったら、


その友達から手紙が届いていた。モーターボートを入れないように


守られた湖の話が書いてあった。パプアのジャングルにいつか、


案内したいと書いてあった。